その人殺しは、美しい涙を流していた
- T-800 さん
- 2007年7月8日 2時34分
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彼女が一度見かけた男は人を殺し、目の前でその銃を捨てた。
見つめたその目からは涙が流れていた。
また別の日、風のような速さで疾る男。
その顔は異形の面を被っている。
容赦なく要人を殺し、そのままの速度で疾り去る。
そしてまた面の下には涙。
百八竜の殺し屋・竜太陽(ロン・タイアン)。
コードネームは『クライング・フリーマン』
陶芸家の火野村窯(ヨウ)は
中国マフィア「百八竜」に殺し屋としての類まれな素質を見出され、拉
致される。
両手を縛られ、足だけで暮らすことを強いられ
足指でナイフを使う達人となってからも
ありとあらゆる武術を叩き込まれる。
やがて命じられるままに殺すのだが、生まれついての殺し屋ではない。
仕留めると必ず涙を流すというクセのある殺し屋となるが
やがて組織の跡目を継ぐにまで成長し、殺人現場を見た女を伴侶とし
「比翼連理」そのままに
しつこく喰らいつく日本の組織や
アフリカ勢力などとも勢力争いを繰り広げていく。
以上は原作のコミックの話。
映画はそこの導入部が丁寧に描いてある。
高く宙を飛び、銃などは使わずに
人間に「より近い」
「紙一枚の差の狙いが利き」
「双方の体温が伝わる距離の」ナイフという武器を使う。
スタイリッシュではある。
『ジェボーダンの獣』はやっぱり好きな映画で
このフリーマンから目をつけてた俳優さんマーク・ダカスコスなので
原作とは違いがあっても、充分楽しめました。
『クライング・フリーマン』の続編を観たいもんだなあ。
たしかアニメも出てたような?
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