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大怪獣東京に現わる (1998)

監督
宮坂武志
  • みたいムービー 5
  • みたログ 42

3.00 / 評価:19件

怪獣ファンの気持ちを見事にくすぐるね♪

  • movie oyaji さん
  • 2008年2月11日 14時22分
  • 閲覧数 692
  • 役立ち度 23
    • 総合評価
    • ★★★★★

昭和の怪獣映画に慣れ親しんだ俺らには、どつぼでっせ!

突如、東京に出現した大怪獣をTVニュースで見て、どこかよその国の出来事のように静観する地方都市の日常生活を、風刺の効いた笑いを混ぜて作り上げちゃった怪獣映画。
更に対岸の火事のつもりでいたのに、突風ふきまくり、ついにはこちら側にも火の手が回ってきてしまったような作品なのだ。

斬新さは、誰もが期待するところの怪獣映像を見せてくれないこと。
TVニュースで怪獣の唸り声や、破壊された街や、そのスクープ映像を見て驚愕する人たちは映しだされますが、問題の怪獣は地図上での矢印だけですから。それでも鑑賞者の想像力で有り余るほどの緊迫感は充分に補えてくるんですよ。どんどんとね。

東京に上陸した怪獣は背びれがついている恐竜らしいとのこと。これは紛れも無く東宝の宝、いや日本の宝であるところの、あの怪獣ですよ。
また一方、突如福岡から上陸してきた2匹目の怪獣は、亀の姿で回転しながら空を飛ぶ怪獣らしい。こちらもまた大映のスター怪獣であること間違いなしです。やるねぇ~松竹さん。
1998年、新たな怪獣を送り出すことをあえてしないで現存する日本の二大スター怪獣を登場?させて、まるで人の褌で相撲をとったかのように、見事に軍配は松竹さんにあがっちゃうんです。

今までの怪獣映画を覆した感じだね。だって今までは、大暴れする大怪獣を見て「おおぉぉ、すげぇ!」とただ観ていただけで。別に裏で起こっている壊された建物や殺されていく人々の事など特段かまってくれていなかったもんね。だが本作では、壊された建物に勤めていた人の恋人だとか、東京壊滅の一報を聞き目標をなくす東大受験生とかの人間模様に焦点をあててるんだなぁ。いろいろと細かすぎて思わず笑っちゃいますけどね。

とにかく画面の後ろにそっと映るTVニュースのキャスターたちがブラウン管の中で「こんちくしょう、このやろう」で怪獣討論するのが可笑しい。「怪獣たちは魚を食って火炎を吐いているんでしょうかねぇ~!」「お前はバカか、それなら俺ら皆が火を吐いてるわ!」とまぁこんな感じです。

日本のバックボーンである超大国が「助けてやるぜ~」と、大型原子力空母で出撃してくるも突如起こった大地震による大津波であえなく沈没してしまう。本当になんじゃ、こりゃ~である。

怪獣の姿を見せない怪獣映画のアイディアは大いに支持しますがね、お話しを引き伸ばす手段なのか、なんら脈絡のない絡みで狂った変態教師や、変な新興宗教の信者や、いっちゃってる神様などをどんどん登場させるが、これはいけませんね。姿のない怪獣だけでは尺が取れないのは解るとしても、逆に間延びしちまいまして、我々のようなコアな怪獣ファンからは、目を瞑ってしまう場面でした。

怪獣なんて来ないだろうと安心しきっていた福井県。そこに、二大怪獣が琵琶湖まで接近し大暴れ!
いよいよ尻に火がついた福井県の住民は原子力発電所なら、政府がきっと守ってくれると一目散に向かいます。しかしそこに待ち受けていたものは怪獣を攻撃するはずのミサイルがそれてしまい避難民に直撃!ここにきて主要登場人物すべて消されちゃいました。やられたこの見事なオチに・・・・・。
じゃあこの後どうすんのよ?さんざ日本列島を好き勝手暴れた怪獣はそそくさと南の海へと消えていくのであった。って、お~~~い!
原爆使ってやっつけるとかさぁ、人類に勝利させねえのかよ!
これじゃあ、続編ありあり、匂いぷんぷんじゃん。
と、鼻息荒く見守るラスト画面に映し出された字幕には、

「怪獣、ミクロネシアで ○○○!」

おおおおぉぉぉぉぉ~~~~~下種の勘繰りまでもぶっ飛ばすあっぱれなる二段オチ!
是非、最後は、憤慨するなり、納得するなり、ご自分でご確認下さいまし。

詳細評価

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