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機動戦士ガンダム 第08MS小隊 (1996)

MOBILE SUIT GUNDAM THE 08TH MS TEAM

監督
仕舞屋鉄
森邦宏
飯田馬之介
神田武幸
  • みたいムービー 10
  • みたログ 189

3.57 / 評価:51件

オススメは6話と10話!!

  • xeno_tofu さん
  • 2020年8月9日 15時03分
  • 閲覧数 127
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

在宅推奨のご時世で、ガンダムを一気見中。といっても、テレビシリーズはボリュームが多いため、映画、OVAと見てきた。

OVAシリーズは、年を経るごとに質が向上。だが、08小隊までの3作とも共通して、テレビ放映を前提とした演出。今見ると気になるというか、古く感じてしまうところか。
特に前半は、シロー・アマダ、カレン、サンダース、エレドア、ミケルと小隊のキャラごとにスポットを当てて進行するので、まさにテレビアニメ。これが良い方、悪い方に働いている面両方あった。

良い面は、連続性はあるが1話で物語としては1つの帰結を迎えること。これは、途中から見ても入りやすくしていることと、テレビアニメの場合、話ごとに監督や脚本家が変わるので、それをしやすくするためと思われる。
各話がショートストーリーとして楽しめ、これがよく反映されたのが6話「熱砂戦線」と10話「震える山(前編)」だったようだ。

6話にスポットが当たるのは、戦場での遠距離恋愛で思い揺れるミケル。前話で先輩格のエレドアが負傷で戦線離脱して、1人で小隊をサポートしなければいけないなか、悩みからミスを連発する筋だが、見どころはここじゃない(笑
砂漠の中での作戦遂行という状況下、上空からの強い太陽光と砂からの照り返しを表現した見事な色彩表現だ。今のアニメだともっときれいに描けそうだけど、かなりのレベルの高さを見せ、そのじりじりとした暑さが伝わってくる、良い描写だった。

そして、10話。ジオン側のノリス大佐を裏主人公に、市街戦が展開されたのは、迫力満点。特撮やパトレイバー、エヴァでやっていた市街戦だが、ガンダムでは珍しいよね。しかも、08小隊の3機のガンダム(1機はジム頭だけど)を相手に、戦死したものの、ガンタンク3機の破壊というその目的を果たすノリスが、まあ、かっこいいこと!

悪い面にも触れると、キャラの感情が唐突だったり、逆に淡泊だったりとブレが大きくなるところ。0083のニナ・パープルトンほどの演出による犠牲者はいなかったが、やはり扱いがかわいそうなキャラは多かった。
例えば、ケラーネ。サハリン兄妹から毛嫌いされてて、明らかに核爆弾使っていたりとヒール(悪役)なんだけど、オデッサの敗残兵の逃げ道を設けようとするのは良い上官だよね。
そして、ギニアス。アプサラス開発を続けるためにケラーネを殺したり、ほかの開発関係者を殺すほどのマッドサイエンティストに落ちぶれている。しかも後者は、その理由がよくよく見えない。アプサラス内のアイナとのやりとりも、突然、「だから、こんな鉄の子宮が必要だったのね」と母体回帰妄想に取りつかれたことになっているし。これは、もっとふりがないと、際立たない設定だよね。

悪いとは言い切れないが、足りない部分は多い。まあ、90年代半ばと考えると、セリフや一枚絵くらいで説明するのは仕方ない(オープニングでは、MSと白兵を交えた戦闘があるのに、本編中はまったくないとかね)。だが、触れないと深まらないなぁという部分を指摘しておきたい。

まず、極東方面軍になぜ、ガンダムが配備されているのか不明。しかも、何機かあって量産されているようにも見える。ネットをちらちら見る限り、開発中の資材が卸されたみたいなんだけど、ガンダムは連邦軍の新型兵器として登場する以上、説明セリフはほしかった。
シロー・アマダの出自。サイド2出身で、ジオンへ憎しみを抱いていることは感じるが、これも説明不足。細かく描きすぎても他の作品の内容に干渉してしまうので、良くないようにも思う。だが、ジオンのブリティッシュ作戦に巻き込まれたのなら、明示的に触れても良かったのではないか。
あと、サハリン家。過去に何があったのか、さっぱり分からない。残された兄と妹、忠誠を誓うグフ乗り。という構図は、キャスバル(シャア)とアルテイシア(セイラ)のダイクンの遺児と、ランバ・ラルの立ち位置を移植したものなので、立ち入り過ぎると、これまた他作品に干渉が大きい(その描く予算もない)ためなんだろうけど、やはり少ない。

恋愛要素はちょっと不評な感じだが、当時だと、これが限界だったのでは。各エピソードで描く部分を際立たせないといけないので、どうにも過剰な感じも見受けられる。でも、敵味方に分かれても志を共有するという形は、敵を(なるたけ)殺さないという信念も含め、ガンダムUCのバナージとミネバに引き継がれたようにも見えて、ガンダムシリーズという大河ドラマを感じた。

後日談のラスト・リゾートも良かった。子供たちが消えるのは、ちょっとやり過ぎだったが、フラナガン機関を抜け出した子供たちとの交流、最後にちょっとだけシローとアイナという演出が、シリーズの大きな流れを踏襲しつつ、物語を巧みに完結させた。

あと、コジマ大隊長のエアコン嫌い!ふりと結末は完璧だったぞ!!

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