旧作の設定を活かしたリメイク。
- Kekkahozon さん
- 2015年8月6日 20時06分
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ロボット軍団を率いるブライキングボスは、
旧作では「落雷により、狂った自我をもったロボット」(フランケンシュタインのオマージュ)だったが、
本作は旧作の「元来は環境調査用ロボット」だったことを活かし、
「地球環境回復計画用のロボットが、『地球の自然環境を破壊する最大の原因は人間であり、これを排除する必要がある』との結論に至った」となっている。
つまり、狂って暴走しているのはロボットではなく、「人間」の方だということ。
さらに、ブライキングボスを止めようとして逆に植物人間化された博士(キャシャーンの父親)自身、そういう計画を練るようなマッドサイエンティストだったのでは? との暗示もある。
(第3話でブライキングボスが固執していた、「小さな村に環境負荷の少ないロボットを人間代わりに住まわせて、『理想的な環境回復方法』の証明試験をする。」
…って、博士、それ、人間は駆除するつもりだったんですか??)
本当に狂っているのは、
地球の自然環境を破壊しまくる人類?
その人類を排除しようとするロボット?
そんな計画やロボットを生み出した博士(と、その助手だった息子のキャシャーン)?
最後はキャシャーンが勝ったけど、
「ブライキングボスの結論」には、
何の反証も示されていない…。
旧作の設定、世界観を活かして、ハードな方向に(バブル期に金をかけて)上手くリメイクしたと思う。
最初に観た時から、忘れられない作品。結構好き。
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