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サテリコン (1969)

FELLINI-SATYRICON

監督
フェデリコ・フェリーニ
  • みたいムービー 52
  • みたログ 214

4.18 / 評価:51件

古代ローマに般若心経が……!

  • 百兵映 さん
  • 2016年2月1日 13時29分
  • 閲覧数 1555
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

 気持ちの悪い映画だった。紀元一世紀というから、キリスト教の発生と布教の時期だろうか。その頃のローマがこのようであったのであれば、その辺境の地(ローマ支配下のユダヤ教エリア)にあっても、乱世・抑圧からの救いを求める民衆のエネルギーが沸騰してもおかしくはない。キリスト教が誕生する社会的要因(背景)の説明映画のように思えた。

 それにしても気持ちが悪い。快楽・退廃・腐敗、画面から悪臭が広がってくる。それをデフォルメし、抽象化し、舞台劇風に組み直し、色をつけて、美しく演出してあるのかもしれないが、こういうことに美や快を感じる能力がないので、私には、醜は醜のままである。

 途中、般若心経と思しき一場面があった。このシーンを取り入れた意図はどのようなことであったのだろうか、大いに気になるところ。

 終盤に、人間が人間の肉をくらう異様な光景が出て来る。遺書に「財産相続を願うものは、我が屍肉を食え」と書いてあったからだという。キリストの血と肉の聖餐式(ワインとパン)と関わりがあるのかないのか。非常に気になるところ。

 最初から最後まで見るに堪えないものだったが、途中と終盤のシーンが気になって仕方ない。我慢してもう一度「視」れば、もっともっと見逃せないシーンがあるのかもしれない。

 映画作品としての価値は分からない。乱世の腐敗ぶりを遠回しに見せられた創作資料、か。

詳細評価

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音楽

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