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機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY (1991)

MOBILE SUIT GUNDAM 0083 STARDUST MEMORY

監督
加藤充子
今西隆志
  • みたいムービー 6
  • みたログ 223

3.45 / 評価:64件

初めて見たけど懐かしい。これぞ90年代作品

  • xeno_tofu さん
  • 2020年7月19日 20時33分
  • 閲覧数 113
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

タイトル通り初観賞。だが、なんだかいろいろ懐かしい気分になった。

第9話「ソロモンの悪夢」あたりから加速度を上げて面白くなるので、目が離せなくなり一気に鑑賞してしまった。
これはデラーズ・フリートが仕掛けた「星の屑作戦」が進行し、徐々にその真の狙いが明かされていき、ストーリーのシリアス度を増していく。作画もクオリティーが上がり(ただ、今と比べてはダメ。もう30年近く前の作品ということは留意)、宇宙での攻防を固唾をのみながら楽しめる。

ここで懐かしかったのは、その各話のストーリー展開やキャラクターの位置づけかな。特に前半部は、それが詰め込まれていて、90年代のテレ東系の6時台アニメの雰囲気を思い出した。
細かく述べるといろいろあるが、朴訥な主人公コウ・ウラキと勝気なヒロイン、ニナ・パープルトンの(前半部の)恋模様。突然、関係が進んだり、おそらくストーリー的に2人の進展を促すためにくっついちゃうキースとモーラ。
そんなキースも主人公の脇にいる相方キャラで、メガネでパイロットとは冷静に考えるとどうかと思うが、コウのキャラクターを際立たせる役割を与えらている。(個人的な感想だが、造形はエヴァのケンスケに似てるよね。もちろん、ケンスケの方が後だけど)
女好きでニナにゾッコン(当時ならこう表現するよね笑)なモンシアがなにかとコウに突っかかり、キャラとしてのアクセントを強めに見せる。子供心に見ると、このおっさんなんやねんと思うお邪魔虫(これまた古い)キャラなんだよね。後半部でも、3号機を託して死んじゃうルセットなどは、重要な立ち位置に見せてすぐに退場しちゃうゲストキャラクターの典型ですよ。

それで、ある程度、主要なキャラクターのベクトル、方向性は決まっているものの、各話の展開や進めたい部分で濃淡が出るので、通して見るとキャラクターの中で微妙なブレが生じている。

このあたり、今の人が見ると、キャラの一貫性が欠けているように感じて、古臭く思う部分じゃないかなぁ。ご都合主義というか。さらに難点を言うと、キャラの掘り下げが足りない。作画を増やせないし、セリフで出てくる設定などから読み取るのが当時は普通だったのだが、今見ると足りない。例えば、過去描写が少ないから、ベイト、アデル、モンシアが「不死身の第4小隊」として共に戦ったバニングの戦死に対する悲しみが描き切れていない感じはするよね。

で、この90年代演出の最大の被害者はニナでは?
以前から嫌われキャラという認識もあったが、突然、戦火の中に飛び出していく向こう見ずな行動を見る限り仕方ない。ガトーとの恋仲は後付けじゃないか? 前半部のガトーの名が出てくる時の態度などから見るに、落ち行くコロニー内での人間ドラマを描くために設定を付け加えたとしか思えない。
前半部では勝気な感じでコウを恋の駆け引きで揺さぶっていたのが一転、2人の男の間揺れるヒロインになり、ガトーを救うためにコウを撃っちゃうし。前半部の感情先行型の性格に加え、シリアスな後半もこれじゃあ、ファンから嫌われるわなぁ。

在宅推奨の世の中で、ガンダム作品を一気見しているが、ニュータイプが登場しない宇宙世紀作品も良いよなと感じている。ニュータイプの超常現象的な展開は廃されるので、軍事物としてのリアリティーが映える。特に、本作では宇宙に出てからバニング大尉がコウやキースに訓練をしているのは、リアリティーを高めるいい演出だった。
ガンダム試作2号機を強奪されてから、追撃、ペガサス級のアルビオンによる奪還作戦と変わっていくのもグッド。コウとモンシアの対戦で、結局2人とも懲罰くらったりとか。ガンダム試作1号機は宇宙仕様ではなく、チューンが必要とかね。

さらに突っ込んでいく。
コロニー結局、落ちちゃうんかい。北米の穀倉地帯に落ちたが、これは宇宙世紀の歴史として整合性が合うかなぁと心配になっちゃった。
あと、シーマの「月にコロニー落としちゃうよ」発言。Zガンダムでのオマージュというか、先取りかと思いきや、本当に初めは月に向かっちゃうし。

備忘録も兼ねているので、マイナス点と受け取れる感想が多くなったが、作品全体としてはとても楽しめた。特に、声優陣は豪華!!
コウはベジータ役で知られる堀川りょう(当時は亮)だし、ヒロインのニナは佐久間レイ。大塚周夫(シナプス)、大塚明夫(ガトー、親子共演じゃん!!)、小林清志(デラーズ)、菅原正志(バニング)と渋い声が多いこと。まあ、ケリーを演じる玄田哲章に「ふんっ」って言わせちゃって、シティーハンターの海坊主じゃんと思うけどもね。

デラーズ・フリート、ガトーが掲げる大義の部分を前面に出してほしかったなと惜しく思う部分はあるが、総括すると、オールドファンにはかなり楽しめるはずの作品。☆3・7というところで、☆4つ表記としました。

詳細評価

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