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デビルマン 妖鳥シレーヌ編

hog********

5.0

ネタバレ本作だけを評価すれば・・・・

作りは非常に丁寧で、前作「デビルマン誕生編」同様原作への敬意すら感じる作りで好感がもてます。 妖鳥シレーヌの美しさ、猛々しさ・・・川井憲次氏の奏でるあの美しいシレーヌのテーマ。ジンメンのデザイン・・・・前作では原作のあの釣目ジンメンですが本作では大胆にリファインされたものが登場します。 キャスティングにも丁度アニメ版の田中亮一氏の不動明とは一味違うというキャスティング・・・というより評価してる自分自身が幼少のころにこの本作の前作のOVAと、再放送されていたTVアニメ版デビルマンに出会ったため、自分はアニメの青いデビルマンは田中亮一で、原作版明のあの本来の人一倍やさしくてナイーブで内気な人格とデビルマンの両方を巧みに演じてる速水奨氏に感心し彼しか考えられないという図式が確立してるのもあります。 パチスロの配役(不動明=田中亮一氏、飛鳥了=水島裕氏 シレーヌ=榊原良子氏 ゼノン=柴田秀勝氏)は神がかりですが、自分は断固速水奨氏の不動明を支持します。 勿論田中亮一の原作版明を演じてもそれはそれでいいとは 思うんですけどね。 演出面は割と最低限目に抑えてるのがまたいいです。中でもやっぱり秀弁なのは明がデビルマンに変身しかつてのアモンの面影をみるシレーヌのあたりでしょうか・・・あの戦士は黙して語らず的な演出がいいです(同作の設定が色濃くある番外編「CBキャラ 永井豪ワールド」ではアモンとシレーヌは共に永遠の誓いを交わした仲であり、カイムは・・・)。 映像は前作同様スタッフがジブリ系出身者とのこともあり作画監督もナウシカの製作に携わった(大半はやはり宮崎駿氏の手であり、あくまで補佐的な役回りにとどまっていたようですが)こともあり、ジブリっぽいです。ですが、見ての通り高い描写力と情報量です。特にあのジンメン戦の前の不動明がアーケード商店街の天井を走ったりするシーンや、ビルに握力だけで這いつくばったりするシーンなど観てて惚れぼれします。 サウンド、音楽。 それはさすがに川井憲次氏です。 近年サントラの再発売などされていませんが珠玉の名曲ばかりと思います。大体このアニメにであった自分はあのデビルマンの歌よりこのOVA版のデビルマンのテーマを口ずさむくらいで、サウンドトラックの再販が望まれます。 残念ながら、本OVAシリーズは当初から二本分の製作費しか与えてもらえず、作画監督、キャラクターデザインを務めた小松原一男氏も他界され、本作のシリーズの続編製作は今後つくられないと断言できるほど希薄です。 続編としてはCD「デビルマン伝説」に収録されたサウンドドラマこちらは音楽に川井憲次氏から蓜島邦明氏へ、牧村美樹役も高野槇じゅんが引退したため三石琴乃となっていますが、実質本作の主役である不動明と飛鳥了がOVAと同じ配役であり、正統な続編であります。また、収録されている内容が原作版デビルマン最終章であるアーマーゲドン編 で、了役の水島裕氏、不動明役の速水奨氏、両名の熱演が見どころです。 番外編は「CBキャラ 永井豪ワールド」がつくられ、これも本作の原作版デビルマン全体の続編ともとれるバイオレンスジャックにつながったりとかなり濃い番外編です。 前作といい本作といい、自分にとってはこのOVAシリーズへの思い入れは相当深いです。再々いいますがこれの続編が作られないというのは非常に残念です。

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