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機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 (1989)

MOBILE SUIT GUNDAM 0080 "WAR IN THE POCKET"

監督
高山文彦
  • みたいムービー 9
  • みたログ 291

3.99 / 評価:112件

珍しいジュブナイルなガンダム

  • xeno_tofu さん
  • 2020年6月7日 0時21分
  • 閲覧数 1025
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

ちょうどガンダムに興味を持ち始めるころ。アニメとして存在するのは知っていたが、当時の私にはOVAは年齢的にハードルが高く(年齢ばれるなぁ笑)、観賞できていなかった作品。
おそらくムックとか、ゲームからの断片的な情報から大筋の大筋は知っていたが、ちゃんと観賞できていなかった。正確には映画ではないけれど、せっかくレビューを書けるので、まとめてみた。

アルフレッド(アル)という少年の目線を通じて物語が進む、珍しい展開の本作。ジオンの新兵バーナード(バーニィ)との出会いから話が動き出し、そこに新型機の連邦パイロット、クリスチーナ(クリス)が絡んでくる。少年を主役として、戦闘シーンは必要最小限(予算もあるだろうけれど)で、人間ドラマを主軸としたストーリーになっていた。

まず、意外な点から。ケンプファーって名前が作中で出てないよね。けっこう、このフォルムは子供心に好きなMSだったが、搭乗するのもバーニィではなく、サイクロプス隊の先輩格、ミーシャ。子供だったらガッカリポイントだが、大人になってからの鑑賞ではリアリティーを感じた。
あと、舞台となるコロニー、リボーが位置するサイド6は中立だが、連邦軍に傾いている情勢を取り入れているのも、なかなか面白い設定に思った。ケンプファーの強襲にリボー軍は対人用兵器がメインで、モビルスーツに対抗できないとか。

アレックスの奪取というサイクロプス隊の「ルビコン計画」を失敗。リボーへの核攻撃を止まるため、バーニィとアル2人によるアレックスの破壊に向けた動きがクライマックスだ。そして、心通わせた青年の死によって少年は成長する。

だが、1989年の作品のため、どうしても見せ方で端折っている部分が散見される。ここは残念といえば、残念だが、当時を考えると仕方ないかなぁ。こういう端折った展開って、当時のアニメには多くて、大人だったら、これを何も迷わずに理解できるようになるんだとも思ったものな。
でも、今から見ると、確かにご都合主義なんだよね。

備忘録でもあるので、突っ込んでおく。
アルは墜落するザクに誰よりも早く追いつけたな。普通だったら、サイド内の軍なり、駐留する連邦軍が先に来そうなものだよな。
アルがバーニィやサイクロプス隊に対して、あまりに警戒心がないし。確かにジオンを敵とはみなしていないのだが、銃向けられたら、さすがに後ずさりするだろう。
あと、放置されたザク。終盤の重要なポイントになるから仕方ないのかもしれないが、武器は回収されていたが、放置されたままにするかなぁ。しかも、見晴らしの良いところみたいだし、修理しているのは周りからばれないか。

あと、核爆弾を積んだジオンの船が捕獲されるが、それはアルの父親からセリフとして明かされる。これは少しあっさりしすぎ。キリング中佐がグラダナの司令を殺して南極条約を無視してやろうとした意味はいったい・・・。
バーニィが戦う意味を失ったことをアルが知らせようとする流れにつながるだけに、重要ポイントなのだから、うまく見せてほしかったなぁ。

不満点が多いようなレビューになってしまったが、30年以上前の作品ということも加味して鑑賞すれば問題なし。ガンダム・サーガを彩った作品の1つとしてオススメできる一作だった。

【追記】
アルの声って浪川大輔なのね!! これは地味に驚いた。子供の役を本当に声変わり前の子供がやるっていうのも珍しいが、ジュブナイルの雰囲気を強める重要なエッセンスになっていたのは間違いない。
ただ、BGMは戦闘シーンでもあまり緊迫感がないもので、どのシーンでもちょっと物足りない感じがした。ここも地味に残念なポイントだったので、付け加えておきたい。

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