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機動警察パトレイバー(OVA第1期)

機動警察パトレイバー(OVA第1期)

Patlabor - The Mobile Police

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mat********

3.0

社会的テーマ~ギャグまで、可能性は多彩

かなり昔にビデオで見たことがあったが、最近DVDを見つけ、懐かしさのあまりレンタル。 『パトレイバー』といえば、TV版、劇場版などが有名だが、それらの前に出ていたシリーズ。 当時はマンガの原作も知らなかったが、近未来の設定や、ストーリー展開、キャラクターのノリ、BGMなど、惹かれる要素が非常に多かった。 ギャグっぽいところなどは、どことなく『うる星やつら』の雰囲気に似ている。 この作品で一番好きだったのが、妙に論理立てた感じの会話のやりとりだった。(押井守節?) これの真骨頂は、4話あたりにあった「幽霊騒ぎ」の話だろう。 登場人物の一人、香貫花(カヌカ)・クランシーが、一連の事件の真相を論理立てて説明するのだが、この雰囲気が非常に好きだった。 言ってることは当時よくわからなかったがw、とにかく妙な説得力を感じ、引き込まれた。 ギャグっぽい流れできていた分、いきなりシリアスになるところにも意表をつかれ面白かった。 また、今回観て気付いたが、いくつかのエピソードには後の作品に似たものもあった。 「4億5千万年の罠」は”廃棄物13号”ぽいネタだし、「二課の一番長い日」は、劇場版2作目っぽいネタだった。 もしかすると、当時から”こういう話がやりたい”という構想がこれらのエピソードに表れていたのかもしれない。 キャラクターは、まさに個性的な面々が揃っている。 マンガ版が原作なのかは知らないが、ここまでキャラクターの持つ魅力を引き出したことは素晴らしい。 また、オリジナルキャラクター(?)の、香貫花(カヌカ)・クランシーも非常に良い個性だった。 (劇場版1作目に登場し、早々「コンバット!(戦争よ)」と言い放ったのには感動したw) 実はTV版というものを観たことがなく、OVA→劇場版→劇場版2→劇場版3という流れで来ている。(マンガは読んだ) そのうちTV版も観てみるつもりだが、作品の持つ”味”としては、OVA版の方が強い気がする。 まあ、ストーリー自体はオムニバスなので、”厚み”というものは足りないかもしれないが。 このシリーズは、近未来の設定や、政治、経済、軍事、情報関連など、色々な社会的テーマが含められている。 また、人間同士の掛け合いや、警察もの、またロボットものとしての体裁も保っている。 その気になれば、かなり幅広い方向性でのストーリーを描くことができる。(ジャンルに縛られない) 最近は音沙汰がないが、できればまた何らかの形で、味のある物語が見たいところ。

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