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トップをねらえ! (1988)

GUNBUSTER

監督
庵野秀明
  • みたいムービー 3
  • みたログ 96

4.43 / 評価:58件

最後の場面を見て、あまりの壮大さに泣いた

  • まつぼん さん
  • 2008年4月5日 1時02分
  • 閲覧数 610
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

1988年ガイナックス制作のアニメ。(OVA)
実は、最近始めたPS用ゲーム、『スーパーロボット大戦α』の冒頭でこの作品が出てきたのだが、雰囲気とBGMに惹かれるものがあり、DVDを借りてみた。(ゲームの方は止まっているが)

タイトルからもわかるように、どことなく”スポ魂”的なイメージを受けるが、実はハードなSFアニメで驚いた。
簡単に言うと、”スポ魂ドラマ、ロボットもの、ハードSF”をミックスした作品。
登場キャラクター、舞台、設定と、かなり”狙った”感が強く、これだけ見ると凄まじく”趣味的”すぎる。
(何となく、監督の趣味嗜好が存分に表れているような気がしないでもない)
これだけなら「フーン」で終わりそうだが、核となる”ハードSF”の部分が凄まじい練り込みというか、異常に思えるほどの”こだわり”を感じられるため、それら趣味的な部分が逆に清々しくなってくる。
おなじみの”ガイナックス的演出”というやつも豊富で、観ていてどんどん引き込まれていく。

個人的に、ガイナックスのアニメといえば、これまで『不思議の海のナディア』、『新世紀エヴァンゲリオン』を観ているのだが、これらの作品に共通する特徴的な演出(上記の”ガイナックス的演出”)が、まさにそのまま使われていてビビった。
制作年は『トップをねらえ!』の方が先であることから、上記ガイナックス作品の”プロトタイプ的”位置付けと言えるかもしれない。
また、本編上に登場する様々な”ネーミング”にも、後の作品に通ずるものがあったりする。
(距離などの”数字”までにも共通点があって笑えた。”1万2000”などは、語感的に雰囲気の出る数字なのだろうか?確か、何かの元ネタがあると聞いたような…)

BGMが田中公平氏によるものだが、これが作品の雰囲気を引き立てており、素晴らしい。
マーチっぽい曲に、緊迫感のある曲など、それぞれに壮大さが感じられた。
(もともとこの作品を観ようと思ったキッカケが、このBGMだった)

ただ、問題点もあった。
最終話が、なぜか白黒の状態だった。
まさかこれが演出ということもないだろうし(実はそうなのか?)、これには仕上げる時間が足りなかったと思わざるを得ない。
また、物語上最も盛り上がるシーン(総攻撃の部分)が、静止画のみで紙芝居のようになっていたことにはガッカリしてしまった。
ここに動きを付けようとすると、相当な迫力を出さねばならず、かなりの労力は必要だろうが、なにも紙芝居にしなくとも…と。
どうも、ガイナックスという会社は、作品のどこかでこういった”残念”な部分が出てくる傾向を感じる。
(時間が足りなかったり、手抜きに近いストーリーを追加したり)
『ナディア』しかり、『エヴァンゲリオン』しかり…。

色々と不満はあったのだが、私にとって、これらは”ラストシーン”で全て帳消しに近いものとなった。
自分でも驚いたのだが、最後のシーンは、あまりの壮大さに思わず涙が出てしまった。
現実離れした”数字”も演出として壮大さを引き立てているし、このワンシーンを作ったことは素晴らしい。
また、この場面だけ、今までの”白黒”から、”カラー”となることがまたニクい。
このシーンには、それまでの白黒な展開を全て許してしまえるほどの威力があった。
(まさか、DVDでも白黒のままにした理由はこれか?)

全体を見ると、色々と惜しいところの目立つ作品だったが、要所要所はしっかり作られており、非常に完成度が高い。
科学考証もがんばっているし、知的好奇心もかきたてられる。
(”おまけ”の科学考証の小ネタも、なかなか面白かった。)
ベースとなっている”狙いどころ”がマニアックなので、一般受けはしないだろうが、知る人ぞ知る良作という感じだった。

続編の『トップをねらえ!2』や、『劇場版』なども存在しているようなので、いずれ観てみたいと思う。
(さすがに今度は白黒はないか?w)

詳細評価

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