夢の砂漠をはるばると…
- bakeneko さん
- 2013年1月17日 15時20分
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- 総合評価
1936年製作の本作にして既に映画化3回目となる-ロバート・ヒッチェンスの小説の映像化作品で,当時開発されたばかりだったテクニカラー映像&全盛期のディートリッヒの美しさに溜め息をつく映画となっています。
パラマウント専属から絶世の美しさにあったディートリッヒを借り受けて、セルズニックがMGMでテクニカラーを駆使して映像化した作品で,オールセットの“どこにもない砂漠”(物語設定ではアルジェリアのチュニス)のロマンチックな情景が夢のように美しいディートリッヒの美貌と共鳴しています。
あえて鮮烈な色彩を抑えたパステルカラーの色調は,ディートリッヒの衣装や砂漠の色を淡く柔らかい映像美で映えさせていて,男女の邂逅から恋の道行きをロマンチックに魅せてくれます。
物語は,基督教の精神土壌の無い日本人にはちょっと共感し難い“純粋な信仰心と男女愛の葛藤”なのですが,恋愛に立ちはだかる大きな軋轢と運命の過酷さの寓話性のロマンを感じればよいと思います。
絶世の美男美女が異郷の地で繰り広げる運命の恋を,見事な色彩とセット美術&マックス・スタイナーのクラシカルな音楽で魅せてくれる-どこにもない夢のロマンを堪能させてくれる映画であります。
ねたばれ?
ちゃんとレシピを残しておかないから…
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