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劇場版 フランダースの犬 (1997)

THE DOG OF FLANDERS

監督
黒田昌郎
  • みたいムービー 16
  • みたログ 149

4.17 / 評価:47件

by 偽kamiyawar(知恵袋)

  • ese******** さん
  • 2019年4月7日 8時18分
  • 閲覧数 725
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

『フランダースの物語』は、真の芸術というものに打ち込んでいく者の話なんですよ。だから最後は昇天しなければならない。
ほんの一瞬の邂逅をもって満足して死ぬ。それこそが偉大な芸術を示すことになるんですね。

私は原作を読んだことがありすが、彼らが可哀想だなんて感じたことは一度もありません。中学生の頃に読んだと記憶しているけど。雄々しい人間の崇高な最期ですよ。
ルーベンスに憧れを抱く。しかし未だかつてルーベンスの絵画を見た事が無い。これが分からないと何も分からない。
その真の憧れというものが、少年を雄々しい生き方にしているんですよ。

貧乏だの親がいないだの、最後に死ぬだの。そんな事がどうだっていうのか。
貧乏なんてただの環境なんだし、親が居ないなんて珍しくもない。だっていずれ親は先に死ぬんだし。まして自分が死ぬなんて当たり前のことですよ。
それが可哀想だと言うのなら、人間全員が可哀想なんです。

私に言わせれば、本当に惨めで可哀想なのは、あのネロ少年のように真の憧れを持たない有象無象の方だし、パトラッシュのように真の友を持たない上辺だけの人間関係で生きている現代人ですよ。一体何のために生きていると言うのか。
でも、そういう有象無象があの作品を可哀想だなんて言うんです。誰かに助けられて、寄り掛かって生きるのがいいんでしょう。

私は真っ平ゴメンですね。彼らは自分がそういう豚のような生を生きたいから、ネロが可哀想だなんて言うんです。
まあ、あのネロの人生が負け犬だなんてバカなことを言う奴もいるらしいけど、もう芸術ってものが全く分かっていないんですね。
要は金しかない人生観なんですよ。稼いでないと幸福じゃないということ。

ルーベンスの絵画は『キリスト降架』ですよね。画集でしか私は観たことが無いけど、素晴らしいものです。
別に誰にでも見せろとは言わないけど(笑)。見せれば減るんだし。
長くいい状態で保存するためには覆いが必要だし、維持費のために金を取ってもいいんです。そこはしょうがない。
観たいのならば、金を用意すればいいだけ。
貧しい人間に娘をやりたくない親の心も間違ってはいない。

そういうことはこの世の常なんです。それらと闘って行くことが人生であり、ネロはその通りにも生きましたよね。だから立派で崇高な人生なんです。
そして自分の憧れが中心にあった。そこへ向かって行きながら死んだのですから。天晴れな人生としか言いようがありません。
ああやって死んで良し!

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