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さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち

Amaterasulover

5.0

戦争を知らない子供達。

ガミラス帝国との死闘を終えて 平和と復興が続く地球。 いつしか、人々は、 地球存亡の祈りも忘れてヤマトも忘れて。。 そして、破壊と侵略を繰り返す、 白色彗星が攻めてくる。 ヤマトは、、立ち上がる。 この映画は、少年の頃に、観に行って、 唖然としました。 いわゆる勝利ハッピーエンドではなく、 乗組員のほとんどが命を賭けて、死んでいく。 ご都合主義の映画にありがちな、 死んだ人が何か神秘的な恩恵を受けて 生き返ることも無く、、 (子供の私はそれを期待していましたが。。) 死に方も様々で、 総てに尊さを賭ける価値がありました。 白色彗星人がデスラーに向かって撃った銃弾に 助けようと、とっさに森雪が身を呈し撃たれたことに、 悲しさと共感を覚え、 古代が傷ついた雪に「一緒に、地球へ帰ろう。」と 言ったその時、、流れ落ちた雪の涙に、、、 自分の死期を悟った雪の涙に、、 胸が押さえつけられるような、悲哀を感じ。。。。 滅び行くガミラス星から 地球を選んで移住しようとした宿命のライバルであるデスラーは、 単に破壊と侵略を繰り返す白色彗星人とは違い、 滅び行く星の何十億という同胞を救うために戦っていたこと、 雪に助けられて、古代に白色彗星の弱点を伝え、 自ら命を絶つ孤独なデスラーの人間性にも悲哀を感じ、、 古代の言っていた 肉体的に熱い血潮を持って、 地球を復興する「生きる」と 肉体的には滅ぶが、地球を救い見守り、 魂として「生きる」というものも、 重く消化しきれないものもありました。 当時の私にとっては、「死」と直面することがとてもリアルで、 いわゆるおこちゃまアニメではない「物語」となり、 戦争を知らない子供心に、戦争の恐ろしさを教えてくれました。 見終わった後、良い意味で、 なんとも物悲しい重い気持ちになり、映画館を出て 白灰色のコンクリートの歩道を虚ろになりながら とぼとぼと歩いていたのを想い出します。 「戦うということ」「戦わなければならないこと」と 「侵略」「破壊」ということの大きな違いを感じるきっかけになり、 そして、それを分けるものは、、、 きっと、、愛や心であり、 その愛や心も、良い魂に繋がっていなければ、 諸刃の刃になるのかと、少年は、、思うに至ったのでした。。。 そして、今思えば、、 肉体を持つ魂や心から、テレサのような肉体を持たない魂や心まで、 神秘的で未知なる広がりを持った描き方をしていると思います。 この後の映画で、、、、、 ヤマトの皆が何事もなかったように 生存しているシリーズが、シラっと始まります。。 その時の、商業主義ショックも、、 少年は忘れられません。笑。 思い出の映画です。

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