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野獣死すべし

たーちゃん

3.0

ネタバレリップバンウィンクルの酒 X・Y・Z

初めてこの映画を見たのは高校生の頃。その当時とても感動したのは覚えていて、およそ40年ぶりに拝見しました。 感想はこんな話でしたっけ? もっと分かりやすい単純な話だった記憶でした。銀行強盗を計画的にして成功するようなクライムサスペンスだと思っていました。 小林麻美さんも銀行員だと思っていました。 人の記憶なんていい加減なものですよね。 全然違いました。 印象通りだったのは伊達邦彦演じる松田優作さんの狂気に満ちた演技です。眼の生気を一切消して本当に「死人のような」人物を演じていました。 東大を卒業して通信社で記者をしていた伊達は現場で惨殺された死体を見る事で精神がおかしくなってしまいます。 この事件と帰国後に警官を襲ってカジノを襲って現金を強奪したり、殺人をしていくのはつながりが難しくのちの銀行強盗にかんしても目的が理解できません。頭のおかしい人のやる事なので、といわれてしまえばそれまでですが、危険を冒しての銀行強盗の意味がわかりません。 小林麻美さん演じる華田令子との出会いですが、たまたまクラシックのコンサートで隣になったという事なのでしょうか。その後レコード屋で再会するのですが、そんな感じであんな風に顔見知りになるのは無理があると思います。 銀行で令子が撃たれた後ろに立つ硝煙が妙にリアルでした。 鹿賀丈史さんがまだ出始めだったのでしょうか。ギラギラしていて日本人らしからぬ存在感がありました。 恋人の根岸季衣さん演じる原雪絵を鹿賀さん演じる真田徹夫が射殺しますが、恋人だった女を「動く標的」のテストという事で射殺しますが、そんな理由で殺してしまうのは何でしょう。良くわかりません。 室田日出男さん演じる柏木秀行の刑事も良いです。列車の中でのロシアンルーレットの緊迫感は凄みがありました。 場外馬券売り場で泉谷しげるさんがいましたが、何もあとから出てきませんが何のための出演だったのでしょうか。 岩城滉一さんの演技は滑舌が悪くて何を言っているのかわかりません。 ラストは柏木に射殺されたという事なのでしょうか。 全体的にご都合主義で、無理やりの設定でリアル感がありません。松田優作さんや鹿賀丈史さん室田日出男さんの演技がいいだけにもったいない映画だと思いました。

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