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母の眠り (1998)

ONE TRUE THING

監督
カール・フランクリン
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  • みたログ 423

3.85 / 評価:67件

失った物を取り戻すより今ある物を愛する事

  • hoshi595 さん
  • 2010年2月23日 4時31分
  • 閲覧数 809
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

ピューリッツアー賞作家アナ・クィンドレンの小説の映画化。
「ハイ・クライムズ」のカール・フランクリンが監督を務め、
アカデミー賞俳優3人の競演により重厚なドラマになっている。

物語は、母の病気がきっかけで両親の本当の姿を見る娘が
短絡的な思考から徐々に真実が理解できるようになるまでを
描いている。

その母となるのは「クレイマー、クレイマー」でアカデミー賞
助演女優賞、「ソフィーの選択」で主演女優賞を受賞した
メリル・ストリープ。娘役は、「コールド・マウンテン」で
アカデミー賞助演女優賞受賞のレニー・ゼルウィガー。そして
父親役に、「蜘蛛女のキス」でアカデミー賞主演男優賞を獲得
したウィリアム・ハートという豪華さ。

キャリア・ウーマンとして働く娘の目を通して、家族の在り方
が描かれているように見えるが、その裏には”尊厳死”の
テーマが見え隠れし問題を投げかけられている。

レビュータイトルの言葉は、映画の中での母の教えである。
ともすれば、自分勝手な想いで幸せを求めるばかりに失う事の
多い現代。どうすれば幸せがつかめるか?の答えになっている。

病気というきっかけがなければ、家族と長い時間を一緒に過ごす
事がなかった主人公が、慌ただしい社会の中では気がつかな
かった大切なものに気付く事になる。

その意味で家族がテーマのドラマであると言えるが、さすがに
ドキュメンタリーを得意とする原作者の目は、家族の問題から
社会問題へと広い視野で問題を定義している。

嫌な事から逃げてばかりいるのでは、何事も解決しない。
ありのままを受け入れて、それらも自分の一部であると認識
する事によって、許容範囲が広がる事を学んだ貴重な映画と
なった。

高齢化社会を迎える今こそ見て欲しい映画の一つである。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 知的
  • 絶望的
  • 切ない
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