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アッシャー家の末裔 (1928)

LA CHUTTE DE LA MAISON USHER

監督
ジャン・エプスタイン
  • みたいムービー 6
  • みたログ 21

3.00 / 評価:8件

天井の高い屋敷だな~(冬は寒そう!)

  • bakeneko さん
  • 2015年3月10日 19時05分
  • 閲覧数 474
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

ゴシックホラーの原典として、後年のホラー映画に多大な影響を与えた、エドガー・アラン・ポー原作の映像化作品で、ジャン・エプスタイン監督&ルイス・ブニュエル助監督による幻想怪奇映画の傑作であります。

黒澤明の「蜘蛛の巣城」やTV特撮“ウルトラQ”の「クモ男爵」にもオマージュショットを見つけることが出来る―数々のホラー&幻想映画のお手本になった作品で、エドガー・アラン・ポーの原作:「アッシャー家の末裔」&「楕円形の肖像」を基本にした怪異譚が、スローモーション、移動撮影、多重露光や豪奢なセット美術を駆使して語られます。

エキセントリックな主人公をシャルル・ラミ、美貌のヒロインを「ナポレオン」のアベル・ガンス監督夫人:マルグリート・ガンスが演じている作品で、それぞれの表情と特撮も上手く噛み合っています(肖像画の眼が瞬きするシーンの見せ方は凄い!)。何と言っても幻想的な建物セットやスモークを生かした“この世のものではない雰囲気”が圧巻の作品で、ムルナウの「吸血鬼ノスフェラトゥ」やドライヤーの「吸血鬼」と並ぶゴシックホラーの古典であります。

ねたばれ?
胡散臭い奴だワン!近寄らないでおこう…(by犬)

おまけ―レビュー項目にないもう一つの“ジャン・エプスタイン監督&ルイス・ブニュエル助監督コンビ作”のレビューを…
本家が山賊で分家が貴族って…
「モープラ」(1926年 85分 フランス)出演:サンドラ・ミロワノフ、ニーノ・コンスタンティーニ
革命前の18世紀の中部フランスのヴァレンヌ地方を舞台にした呪われた血の一族モープラ家を巡る大河ロマンで、原作者はショパンとの恋が有名なジョルジュ・サンドであります。

穏健な貴族の分家の娘:エドメと山賊業に勤しむ本家に育った従兄弟のベルナールの強い恋が波瀾万丈のサスペンスの中に語られる作品で、実際にロケしたフランス中部山岳地方の嶮しい自然と荒廃した城の存在感は圧巻ですし、主人公とヒロイン(元祖ツンデレ♡)の心理描写の細やかさやモンタージュ手法を駆使した終盤のミステリー&クライムサスペンスの盛り上げも見事であります。

ねたばれ?
1, ブニュエルはフランス留学中、エプスタンがアルバトロス社で俳優養成学校をしていると聞き、エプスタンに直訴して『モープラ』の制作現場に就かせてもらっています(山
賊退治の兵隊役で出演もしています)。
2,『ブニュエル 映画、わが自由の幻想』によれば、エプスタインはブニュエルに“君はシュールレアリストの気があるようだ、彼らには気をつけたまえ!”、と助言したとされます―言うことを聞かなかったのね!
3, “勝ち気なヒロインが未熟な恋人を洗練教育していく”筋立てはジョルジュ・サンドとショパンの関係を連想させますね!

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