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サラトガ本線 (1944)

SARATOGA TRUNK

監督
サム・ウッド
  • みたいムービー 2
  • みたログ 7

3.50 / 評価:6件

復讐で始まるラブコメディ

  • 文字読み さん
  • 2009年11月4日 0時54分
  • 閲覧数 507
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

1944年。サム・ウッド監督。フランスで育った娘(イングリッド・バーグマン)はかつて父と母がいたニューオリンズに帰ってくる。母が父を殺してしまった屋敷は幽霊屋敷のようになっていて、彼女は母を追い込んだ貴族たちに復讐を誓う。一方で、テキサスのカウボーイ(ゲイリー・クーパー)に一目ぼれ。復讐のためには金持ちとの結婚を目的にしつつ、彼を利用しようとするが、、、という話。

復讐とラブコメディの間で分裂しているすごい映画です。だいたい前半は重苦しい母の復讐劇、後半は明るい結婚と恋のかけひきなのですが、前半にもコメディがあり、後半にもシリアスがある。分裂の境界があいまいなくらいにものすごい分裂ぶり。そしてその分裂を体現している若いイングリッド・バーグマンは単純に躁鬱病にしか見えない。大枠では、美しいけれど成熟していないがゆえに感情の起伏が激しいバーグマンをいかに手なずけて男に従順な女にするか、というドラマですが、途中の彼女の揺れ具合がすごいのです。

バーグマンもクーパーもそれぞれに相手を出し抜いてやろうという意図を持っていて、その意図をいかに成功に導くかという極めて政治映画でもあります。意図がうまくいかなくなると誰かが助けてくれるバーグマンと、意図がうまくいかなくなると武力に訴えるクーパーの明確な男女の対比は、時代のせいですから仕方ありません。アメリカ映画における鉄道の扱いが、西部の開発ではなくて、既存の鉄道の買収騒動になっているのも興味深いところです。

詳細評価

物語
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