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さらば友よ (1968)

ADIEU L'AMI/FAREWELL, FRIEND/HONOR AMONG THIEVES

監督
ジャン・エルマン
  • みたいムービー 53
  • みたログ 469

4.02 / 評価:166件

二人の名優の共演

  • bar***** さん
  • 2017年1月2日 15時21分
  • 閲覧数 1318
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

ずっと見たかった映画。アラン・ドロンとチャールズ・ブロンソンの共演は非常に有名。
どちらもすごくカッコよくて、まさに漢! といった感じ。
ただストーリーはあまり良くないと聞いていたので、そうなのかなと思いながら見ていたが、やっぱりそうだった。

悪いというほどではないが、物語の焦点が一体どこになるのか明確ではないのが……。金庫破りにあるのか、かつての親友との約束にあったのか、お互いに口を割らない漢気にあったのか、わからない。これは脱出劇なのか、女に騙される男の話なのか、主題がどこにあるのか……。ただこういった脚本の問題があるにしても、この映画は誰でも男であれば一度は見ておくべきである。

二人はまさに男の魅力の極致を表している、と思う。切れるような眼差し、ゆったりと構えた態度、静と動、真面目さと冗談、この二つのバランスはすごくいい。

ドロンとブロンソンの友情はこの物語の主題ではないが、一つの重要な要素ではある。地下からの脱出後、とあるバーでワイングラスを合わせる。マルセイユで会おう、とドロン。さらば友よ、と言うブロンソン。ここで二人は友情を結んだとか何とか言うのは無粋というものであろう。言葉とか、特定の態度とかが関係の契機になると説明しようとするのは不自然な考え方だと思う。ここの描き方は自然で素晴らしい。

その後警察に追われるドロン。かばって捕まったブロンソンは、仲間については一切知らないという。そうして時間を稼いでいる間に、ドロンは自分のことをはめた女を追っていく。ここが一番面白いところだ。警察による追跡の中、真犯人を追っていくスリリングさ。しかしこれも主題ではないので、なんとも言えない。

ラストは女を追いつめるが、控えていた警察に女が殺されてしまう。何がなんでもブロンソンとドロンの関係を証明したい警察だったが、なおも二人はお互いのことを知らないという。そしてラストシーン。警察に連れられていくブロンソン、ここのタバコの取り方がカッコいい! 粋だ! そしてマッチを探すが見つからない。ドロンは曲がり角でマッチを持ち、火を灯す。彼の方を見ないまま、火を貸す。そのドロンの手を持って、彼はそのままタバコに火を——。

ああ、カッコいい! ドロンの神秘的な眼差し。ブロンソンの余裕しゃくしゃくといった顔!
そしてラストのイェー!
ドロンの顔に最後笑っちゃいましたけど、全編を通して二人のかっこよさにただただ男として感銘を受けた、今作でした。
ただやっぱりシナリオは三流だったかな? ウイスキーのグラスにコインを落とし込んでいくシーンとか、最後のタバコに火をつけるシーンはすごく印象的で、演出面では見事だったけど、なかなか役者、演出以外で褒めることが難しいような。

ただ、男とは何か、それは粋と優しさ、知性と果断、そしてなんといっても仁義そのものにある、と教えてくれるいい映画。約束を守ること。それが難しい時であればあるほど、信義を守れば男は光る……そのことを教えてくれる……男だったら一度は見た方がいい。そんな映画です。

詳細評価

物語
配役
演出
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音楽

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