ここから本文です

さらば冬のかもめ (1973)

THE LAST DETAIL

監督
ハル・アシュビー
  • みたいムービー 36
  • みたログ 364

3.68 / 評価:148件

人間らしさは枯らさない

  • 一人旅 さん
  • 2019年1月16日 22時13分
  • 閲覧数 231
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

ハル・アシュビー監督作。

罪を犯した若い水兵と彼を護送する二人の下士官の交流と友情を描いたロードムービー。

ダリル・ポニクサンの小説「The Last Detail」をハル・アシュビー監督が映像化したアメリカンニューシネマで、本作は2017年にリチャード・リンクレイター監督作『30年後の同窓会』として精神的な続編が作られています。

募金箱から40ドルを盗もうとした罪で8年間の懲役刑と懲戒除隊を言い渡された未成年の水兵:メドウズを、二人のベテラン下士官:バダスキー&マルホールがポーツマスの刑務所まで護送することになって…というお話で、犯した罪に対する罰が余りにも過大なメドウズと彼を護送するアウトロー的二人の下士官の旅路を描いています。

規律が何より優先される窮屈な軍隊組織に身を置く3人の水兵の交流と友情の芽生えを描いて、下士官の表面上の粗野な言動とは裏腹に見え隠れする“人間性と優しさ”に心打たれる名編になっています。また、組織の中で3人は小さな歯車の一つに過ぎないちっぽけな存在ですが、海軍という巨大な組織に対する一個人のあがきと小さな抵抗を描いて、ベトナム戦争という個人の権利より国家の利益がずっと優先されていた時代において、決して誇りを失わなかった人間の生命力と反骨精神に心揺さぶられる作品であります。

行動派:ジャック・ニコルソンと理性派:オーティス・ヤング、そして彼らに護送される気弱な若き水兵:ランディ・クエイド(弟はデニス・クエイド)のアンサンブルが心地いい逸品で、ホテルの一室で飲んで騒いだり、娼館で若い水兵を“男”にしてあげたり、真冬の公園で震えながらバーベキューしたり…と限られた時間の中で階級や年齢の垣根を越えて友情を育んでゆく水兵たちの旅路がユーモラスに映し出されています。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 笑える
  • 楽しい
  • 勇敢
  • 切ない
  • かっこいい
  • コミカル
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ