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ザ・リバー (1984)

THE RIVER

監督
マーク・ライデル
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  • みたログ 133

3.63 / 評価:24件

アメリカにも有った農村の地権・利権闘争

  • 百兵映 さん
  • 2016年6月27日 11時39分
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

 こういう田舎の親分と百姓の争いというのはアメリカにもあったのか、と妙に感心した。ただ、日本のそれとは何かが違う。それをあれこれ考えさせられて面白かった。

 日本の農村の紛争は、悲壮感で息がつまる。その点、あちらではサラッとしている。日本には「一所懸命」、「先祖代々」という精神性があるけど、あちらではあくまで個人主義、合理主義。日本でだったら我慢に我慢を重ね、忍耐の限界点で、命懸けで訴える。しかし、あちらでは、世間のルールで訴える。

 近現代だったら、階級闘争に仕向ける。あちらにはそれがない。代わりに、友情が連帯に発展する。それは個人の判断の集まりであって、集団の決定に個人が従うのではない。この映画のクライマックス、堤防を水漏れから守るか見放すかのギリギリの判断で、村人たちは指導者からの命令や檄で動くのではなく、互いの相談もなく、個人の正義感で動くのだ。今流にいうと、自己選択、自己決定だ。

 今でも我々周辺では、古くからの田舎ボスの意向で物事が決まり、陰で文句をいい、我慢をしていることが多い。個人の正義感がないのか、表現の勇気がないのか、それは分からないけど、このアメリカ農村の紛争には学ぶことがある。

 (とはいえ、アメリカはアメリカ、こうやって白人同士が利権を争っているが、元はといえばすべて先住民の土地だ。他人の土地に入り込んで、元々の所有者・権利者をよそに、こういう争い事をやっているって、ちょっと酷過ぎるんじゃないかな。)

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