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残酷ドラゴン 血斗竜門の宿

残酷ドラゴン 血斗竜門の宿

龍門客棧/DRAGON INN

111

bakeneko

5.0

ネタバレ罵詈雑言も武術のうち!

明の時代、暴虐を尽くす宦官の督主によって暗殺されようとしている忠臣の子供達を守る為に、一騎当千の剣客達が暗殺者が占拠した荒野の宿屋に馳せ参じ、暗殺部隊を殲滅させ業を煮やした武術の達人でもある宦官の督主と対決する!―血湧き肉躍る武侠映画の古典的傑作であります。 ばかえいがふぁんのおおきなおともだちあつまれ~ 武侠映画史に燦然と輝く“ばかあくしょんえいが”の金字塔で、「片腕カンフー対空とぶギロチン」や「迎春閣之風波」レベルの“凄すぎて異次元(馬鹿)レベル”の達人対決が愉しめる映画であります。 運悪く日本で公開されたのが、第一次ブルースリー(=ドラゴン)ブームだったので、こんなベタな邦題となっていますが、原題は:龍門客桟(龍門旅館)と、「OK牧場の決闘」や「決闘鍵屋の辻」に通じるシンプルなものであります。 流刑されていく忠臣の子供達を根絶やしにすべく派遣された暗殺団が首尾よく国境警備隊を皆殺しにして唯一の旅館である“竜門の宿”に陣取ることに成功するが、風来坊の侠客や処刑された忠臣を慕う熱血兄妹達が現れて…というお話で、前半は武術の達人が超人的な戦闘力を発揮して暗殺団をボコにする活躍、終盤はふがいない部下に業を煮やして自ら襲ってきた武術の達人であるボスとの戦いとなります。 風来坊剣客の腕前の凄さ描写が奇想天外で、 どう観ても暗器の“傘の仕込み杖”を持って登場し、 放たれた矢を銚子で打ち返したり(丈夫なとっくりだな~)、 矢を箸で受け止めたり(宮本武蔵みたい)、 麺の入ったどんぶりをこぼさずに放り投げたり(飲食店のバイトに適した技ですな)、 料金の小銭を一瞬で2列に並べ投げたり(数え易くていいけどさ…)と、 戦闘に役立たない技量も含めてありえない腕前を誇示します。 そして、 パワーファイターの兄&正統派剣法の妹の達人兄妹、 策士の旅館のオーナー(意外と間抜け)、 (敵の部隊から寝返る)コンビネーションアタックが得意な韃靼人の兄弟(ボスに○○を取られた恨みは大きい!) ―らの剣術はまるで、水滸伝や三国志の中華英雄の様な超人振りでワクワクさせてくれます。 そして、奮闘虚しく子供達が多勢に囲まれてしまった死地を脱すべく、“ボスキャラを倒して一発逆転”を狙うのですが… このクライマックスバウトで正義と悪の状況が逆転するというトンデモナイことになります。 つまり映画をこの対決シークエンスから観ると、どう観ても達人連合チームのほうが卑怯なのであります。 ボスの腕前に単独では敵わないと分ると、 集団で襲う!(昔の“SUNTORY 燃焼系アミノ式”のCMの様にボスの周りをグルグルまわる―“こんな運動しなくても”♪) 悪口で罵倒する(宦官ネタ(=○○が無い)を連呼してみんなであざ笑う嫌らしさ!―小学生かい!) 相手を消耗させて喘息の発作(グルグルと変な効果音が鳴ります)を誘発する ―と「片腕カンフー対空とぶギロチン」を連想させる反則技のオンパレード!に日本の明朗活劇では体験できない異次元に誘ってくれます♡ 余分な人間関係ドラマは皆無で旅館内外の攻防に絞った潔い&トンデモな活劇アクションが愉しめる元祖武侠映画で、日本の江戸時代の旅籠は宿に着いたら足を洗う水を出していましたが、(砂塵の多い中国の砂漠地帯では)顔を洗う水をまずサービスしていたことも分りますよ! ねたばれ? 1、(股間を攻撃がかすった際の)“もうちょっとでお前と同じになるところだった!笑”を始めとして、“○○が無くても大した腕前だな!笑”、”女に手が出せないから修行するしかなかったんだろう!笑”…など、身体障害ネタでボスを嘲笑する非道い風来坊剣客達(主に風来坊と兄剣士)ですが、よく観ると後ろで笑っていない仲間が2人!(あっ、この2人も○○を取られて居たんだ!―身内も傷つく悪口を言うなんて…) 2、子供達を捜しに出かけている間に入れ違ってしまうなんて!-このおっさん本当に名参謀なの?

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