あらすじ・解説
解説:allcinema(外部リンク)
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作品レビュー(11件)
- 一人旅
3.0点
ロバート・アルトマン監督作。 『バード★シット』(70)、『ロング・グッドバイ』(73)、『ナッシュビル』(75)の鬼才:ロバート・アルトマンが製作・監督・脚本をこなしたキャリア初期作で、二人の女性の関係性を緊迫の心理描写をもって描き出した異色の心理劇となっています。 カリフォルニアの高齢者リハビリ施設で働くミリーと新入りのピンキーは、知り合いの所有するアパートで共同生活を始めるが、やがて精神を病んだピンキーが自殺未遂を起こしてしまい―というお話で、ミリーとピンキーという二人の若き女性+αを中心に展開される心の揺れと人間関係の変容に迫った女性心理サスペンスとなっています。 女同士の嫉妬や愛憎、不安と絶望が渦巻く作劇で、プールの底面に描かれた絵画等のモチーフも印象的に取り入れられていますが、アルトマンの作品群の中では比較的とっつきにくく、能動的な鑑賞姿勢でないと物語の真意を上手く読み取れない作品でもあります。 主演のシェリー・デュヴァル&シシー・スペイセクが対照的な性格の女性二人を繊細に演じ切っていて、エキゾチックな絵描きの妊婦を演じたジャニス・ルールも異彩を放っています。
- bar********
3.0点
三人の女。 シェリー・デュヴァルとシシー・スペイセクの演技はなかなかなのだが、見ている方としては、あまり効果的ではないと思われる長回しが多く、撮影の技術に疑問を感じる。またどういう狙いなのかわからないセリフ(一般的で当たり障りのない会話劇のようなもの)がやたらめったら存在し、じれったさがある。それをどう使うのか、監督に確かなイマジネーションがないから、半端な効果で終わっているシーンがいくつもある。 だけど、妙な緊張感があって、そこは面白く感じた。残念ながら、映画の基本的な部分でダメだと思ったので、深くストーリーは追っていない。ストーリーは面白そうだったのだが、とにかく見せ方がダメだと思う。
- oce********
4.0点
もともと群像劇が得意なロバート・アルトマンらしくないというか、静かに狂気を感じるサスペンスを撮っていたとは驚きだ。 冒頭から介護施設を写しているだけであり、そこにシシー・スペイセクがいるだけ。 それだけなのに何か起こりそうな緊張感が漂ってくる。 物語の整合性としてはバラバラなのだが、場面毎に女優陣のやり取りが凄まじい。 特にスペイセクのネジが一つ取れたかのような演じぶりは明らかに異質。 丁度前年に演じた「キャリー」になる前のような、そんな雰囲気を持ち合わせている。
- yok********
5.0点
人間の細かなダメさ、微妙な醜悪さや冷酷さを混沌と散りばめている作品。 だけどラストは決して後味は悪くない。 ミリーさん、ええ人。 実は子供の時に見て訳が分からなくて、記憶から消されていた。 歳を重ねてから理解できるのかも。
- met********
5.0点
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スタッフ・キャスト
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受賞歴
LA批評家協会賞第3回
NY批評家協会賞第43回
カンヌ国際映画祭第30回