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三人の女

三人の女

3 WOMEN

124

一人旅

3.0

女と女の閉じた世界

ロバート・アルトマン監督作。 『バード★シット』(70)、『ロング・グッドバイ』(73)、『ナッシュビル』(75)の鬼才:ロバート・アルトマンが製作・監督・脚本をこなしたキャリア初期作で、二人の女性の関係性を緊迫の心理描写をもって描き出した異色の心理劇となっています。 カリフォルニアの高齢者リハビリ施設で働くミリーと新入りのピンキーは、知り合いの所有するアパートで共同生活を始めるが、やがて精神を病んだピンキーが自殺未遂を起こしてしまい―というお話で、ミリーとピンキーという二人の若き女性+αを中心に展開される心の揺れと人間関係の変容に迫った女性心理サスペンスとなっています。 女同士の嫉妬や愛憎、不安と絶望が渦巻く作劇で、プールの底面に描かれた絵画等のモチーフも印象的に取り入れられていますが、アルトマンの作品群の中では比較的とっつきにくく、能動的な鑑賞姿勢でないと物語の真意を上手く読み取れない作品でもあります。 主演のシェリー・デュヴァル&シシー・スペイセクが対照的な性格の女性二人を繊細に演じ切っていて、エキゾチックな絵描きの妊婦を演じたジャニス・ルールも異彩を放っています。

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