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三人の女

三人の女

3 WOMEN

124

wal********

5.0

真の傑作

 1つの、ストーリー性のある映画として観るとはぐらかされる。 ただ、主演女優3人の演技、演出、撮影、トリッキーな映画内の趣向が確固として確立していて、お話は相当に邪悪な雰囲気をかもし出すはず、なのに最後まで自然と画面に見入ってしまう。 全編に渡って作為的な悪意が感じられない。何かこの映画内の世界だけ自然の摂理が変わっているのじゃないかと錯覚させてしまう。 これは映画ではなく一貫したテーマのある数枚の絵画の個展として見れば分かりやすい。 映画という表現媒体の可能性を高めた真の傑作。 同居人が元の家主の人格を侵食していくという話なら、バベット・シュローダー監督の 「ルームメイト」の方が娯楽映画として、こっちは作為的な邪悪さが楽しめる。

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