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三文オペラ (1930)

DIE DREIGROSCHENOPER

監督
G・W・パブスト
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3.43 / 評価:7件

マック・ザ・ナイフ 資本主義の矛盾を風刺

ヴィクトリア女王戴冠式の1901年が舞台。持てる者と持たざる者の溝が果てしなく深かった資本主義の初期において、労働者を生かさぬよう殺さぬよう徹底的に搾取するモラルの欠片もない資本家に対する強力なアンチ・ヒーローを生み出したのだ。シティ・バンクを乗っ取ったヒーローは乞食王、元警視総監と組んで、さらなる金儲けに動くことになる。今度は、ただ合法的な搾取者になるというだけ。要するに、弱肉強食の資本主義の矛盾を徹底的に風刺してみせてくれているのだ。

「罪を犯さず正直に生きろと説教たれても おまんま食えなきゃ聞く耳持たねえ 清く正しく生きようと 精いっぱいもがいてみても 道徳の前にはまずメシだ 貧乏人には世間の分け前は回ってこねえ 生きるために必要なのは どんなに苦しみもがいても人間だってことをすっかり忘れちまうことさ 自分にだけは正直に生きろ 罪を犯さなきゃ生きられねえ」
「これでめでたく幕は閉じ 一つ屋根の下で一件落着 金が手に入りゃ すべて丸くおさまる 荒波を泳ぎ回りたきゃ 他の奴等を追っ払うことだ けど最後は一緒に肩寄せあって 貧乏人のメシを食う 
闇の中にいる奴もいれば 光のあたる奴もいる 光のあたる奴はよく見えるが 闇にいる奴は見えやしねえ」

この映画が日本で公開されたのは五・一五事件の起こった昭和7年。検閲でズタズタにカットされ、浅草ではトーキーの波に押されて解雇された弁士や音楽士たちが大勝館に立てこもってストを起こしたことが社会問題化していたと、猪俣勝人氏がその思い出を述べている。

映画鑑賞歴の永い小生が初めて鑑賞した。含蓄深い映画でした。経済状況の勉強にもなる。流石に戦前の独逸映画は優秀です。ルイ・アームストロング「マック・ザ・ナイフ」が余りにも有名なのでジャズ曲名と思い込んでいた。

1728年に倫敦で初演され、空前の成功を収めたジョン・ゲイ作の『乞食オペラ /The Beggar's Opera』を原に、丁度200年後、20世紀1928.演劇の革命児ブレヒトがワイルと組んで作りあげた歌芝居で、伯林で初演され大ヒットとなった。
1721~42.ウォルポール責任内閣制  「王は君臨すれども統治せず」
1776年に出版されたアダム・スミスの著作である。『諸国民の富』

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