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幸福(しあわせ) (1964)

LE BONHEUR/HAPPINESS

監督
アニエス・ヴァルダ
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3.71 / 評価:62件

魅惑の短編小説

  • the_last_temmpura さん
  • 2011年7月7日 19時49分
  • 閲覧数 922
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

監督・脚本のアニエス・ヴァルダはこのとき36歳。彼女のこの作品はまるで高校生が文化祭に出品して全国コンクールで特選を得たような映画に仕上がった。

内装工事の夫と仕立てが器用な妻がいて小さな子供が二人。休日には森にピクニックにいき、草むらに寝ころび幸せを胸一杯に感じる夫婦。しかしいつまでもこの幸福は続かなかった。

夫に愛人ができ、彼はそのことを妻に告白してしまう。森の中の清流に身を投げてしまう妻。夫はその後なにもなかったように愛人といつものように森にいく。

子供たちもなぜか新しい妻に違和感もなくなついていて。

私は高校生の頃この映画を場末の映画館で観た。そして40年後のつい先日、DVDがあるのを知って買ってしまった。

私の記憶の中で鮮明に当時のスクリーンが再生された。甘美な森の中の映像、あらわになった女優の胸、恋の魔法の呪文のようなフランス語、どれもこれもすばらしかった。

映画とはこういうものなんだなぁ、と思う。

幼女が森の中でカメラ目線でこちらに歩んでくる(笑)、なんてシーンもあるし。

モーツアルトのクラリネット5重奏も頭から離れない。

無駄な会話もなく映像と音楽だけが観ている人間の本能に訴えてくる。この映画は午後のまどろみの中で読む恋愛短編小説だ。できたら陽のあたる森の中で読んでみたい。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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