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幸福(しあわせ) (1964)

LE BONHEUR/HAPPINESS

監督
アニエス・ヴァルダ
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  • みたログ 172

3.71 / 評価:62件

純粋過ぎるがゆえ・・・

  • 一人旅 さん
  • 2015年12月20日 21時39分
  • 閲覧数 1249
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

第15回ベルリン国際映画祭銀熊賞。
アニエス・ヴァルダ監督作。

愛する妻子と幸福に満ち足りた生活を送っているにも関わらず、別の女性・エミリーとも愛し合う夫・フランソワの姿を描いたドラマ。
色鮮やかな映像がとにかく綺麗な作品。女性の花柄の洋服やカラフルな小物、壁の黄色と車の黄色をさり気なく合わせて映したりと緻密に計算された色使いが素晴らしい。そのあたりはジャック・ドゥミの奥さんというのも頷ける。
明るく美しい映像とは裏腹に、物語は悲しみを孕んでいる。フランソワは妻・テレーズを愛しつつ、郵便局で働くエミリーとも愛を育む。しかも、フランソワには妻を裏切っているという自覚がまるでない。むしろ、テレーズに対し正直に別の女性も愛していることを伝えてしまうのだ。はっきり言ってフランソワの行動はあまりに自己中心的だし、妻の気持ちなど全く考えていない。“二人の女性を愛せるなんて幸せだ”なんて言うフランソワはある意味純粋でおめでたい存在なのかもしれないが、フランソワの幸福の代償として失われてしまうのは妻の幸福だ。
ラストカットで家族と歩くフランソワの後ろ姿が印象に残る。罪の意識なく、新たな幸福をすんなり受け入れてしまう姿に悪魔のような恐ろしさを感じてしまうのだ。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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