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幸福(しあわせ) (1964)

LE BONHEUR/HAPPINESS

監督
アニエス・ヴァルダ
  • みたいムービー 48
  • みたログ 172

3.71 / 評価:62件

運を落としそうな映画

  • グッピー さん
  • 2010年1月4日 19時39分
  • 閲覧数 723
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

すばらしい出来ばえ。確かにヴァルダの最高作、かもです。
でも、正月早々見るべきじゃなかったかなあ。と個人的には反省!?
だって、厳しいんですねえ。きついんですねえ。
この映画。

ヴァルダが30代の半ばで作ったこの映画、
なんだか悪意がみなぎっているようなオーラがありました。
美しい光に満ちた森や町
善良なフランスの地方の町に住む人々。
あたたかで幸せに満ちているようなのに、
何か割り切れないおぞましさのような気配が立ち上る。
こわくて、ダークで、ブラック。
暴力的で、攻撃性すら感じてしまう、、。

ヴァルダは冴えわたっています。すばらしい出来ばえ。
もちろん意図的にそういう構造で撮りきったのでしょう。
映像も、音楽も、簡潔で自由な編集もすごいと思いました。
配役もまったくばっちりです。

この映画は1964年の産。ビートルズが来日した年ですね。
なんか昔のロックな感じがするんですねえ。
平凡な幸せへの嫌悪、憎悪、軽蔑、、。
「そんなことで本当の愛なの、嘘っぱち、
ひとつ剥がせば、そこは地獄だよ、、それに気づいてないの」みたいな。
ヌーベルヴァーグも、世界的60年代反抗、革新カルチャーの
大きなムーブメント&メンタリティーの流れの中にあったのかなあ??

まあそんなことをとやかく迷走妄想してても
よく解釈は出来ません。解釈なんて失礼なことですね。
ともかく、傑作でしょう。
しかし正月早々見る映画じゃなかったなあ。
お屠蘇気分も消え去り、幸せな一年への希望もへこむ
冷水のような映画でありました。

最後の、秋も深まった森へ何事もなかったように新しい
妻と子供たちと出かけるシーン。
こわかったです。霊界のようで、
こいつら絶対生きてない、天罰か悪魔がしのび寄ってるぞ
って感じです。ヴァルダ女史、そこまで悪意を示さなくてもいいのでは
あなたが悪魔に見えます。
「アニエスの浜辺」の穏やかさと、上機嫌さに至るには
あと40年以上かかったのですねえ。
あ~、寒い

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 絶望的
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