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JFK

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188

pat********

4.0

ネタバレ原作を改変しまくっていて面白い。

この映画には原作(というか原案)となった小説があって、日本語訳も出ています。3時間全編詰め込みすぎで情報が全然整理されていないので、初見ではチンプンカンプンな人も多いと思いますが、その場合はぜひ原作を読んでみてください。 なお映画化するにあたって、原作を大胆に改変しています。同性愛関係がそれで、原作では実在の人物に配慮してちょっと匂わせる程度に済ませた描写が、映画では激しくゲイゲイしい描写に変わっていてビビリました。冒頭の刑務所内のオキーフなんか、まるっきり新宿2丁目の若者そのものですし、あの人やこの人も「いるいる。こういうホモっているよね。」と納得しやすい、ステレオタイプな描写になっています。極め付きは主人公に堂々と言わせてしまう「あなたはあの男の子とセックスしたんですよね?」(笑)うん、面白い。白黒はっきりさせちゃえ、とオリバー・ストーンは考えたんだね。 ラストシーンの大演説は、冷静になってみると「なんだかなあ」って感じです。私も初見のときは「for the people, by the people, ...」で泣きましたけど(恥)、冷静になってみると、「ありえねえだろ。」です。 それにしても、音楽が地味で、深くて、すばらしい。この人の重厚長大音楽がアホみたいに受けているのですが、もっとこういう仕事をして欲しいです。普段の映画では「アメリカ人はバカだからわかりやすくないとダメ」という視点で作曲しているのがこの仕事でバレてしまいました。そのくらいの名曲だと思います。 あと俳優陣というか、配役が最高にうまい。オズワルドなんか、本人じゃないかと思ったし、ホモオヤジ(プードル)のスケベっぽい感じが気持ち悪くて最高にいいです。 結論としては、トンデモ陰謀論映画ではありますが、真摯に作るとちゃんとしたエンターテイナメントになると、ということを証明していると思います。

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