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JFK (1991)

JFK

監督
オリヴァー・ストーン
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3.73 / 評価:652件

真実を探求する若者にささげる

  • tak さん
  • 2020年8月6日 12時17分
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

1963年11月22日。ニューオリンズの地方検事ジム・ギャリソンは、ケネディ大統領がテキサス州ダラスで射たれたと知る。射殺犯とされるオズワルドの逮捕、大統領の訃報、ジャック・ルビーによるオズワルド襲撃、と立て続けに起こる出来事。そしてことの顛末をオズワルドの単独犯行と結論づける"ウォーレン報告"が提出された。ギャリソンは、単独犯行説に異論を唱え再調査を行う。数々の新証言が出てくるが、皆証言は頑なに拒む。真実を阻む見えない大きな壁。やがてギャリソンは、Xと名乗る元軍人から政府内の陰謀について知らされる。事件の真相に近づくために何ができるのか。そしてギャリソンは法廷へ。

政治的な題材を好むオリバー・ストーン監督の執念が映像から滲み出る。実際の映像と映画、客観的な事実とモノクロの再現シーンが次々と観る側に示される見事な編集が、歴史を目撃しているような不思議な臨場感を与えてくれる。この事件についてのテレビドキュメンタリーを随分前に見たことがある。映画でも繰り返し流される大統領の頭に命中するショッキングな実録映像は、その番組で初めて見て、ウォーレン報告の矛盾や残された謎、そして陰謀説の解説を聞いて、ゾッとしたのを覚えている。この事件の裏には一体何があったのか。

映画のクライマックスは、ギャリソンがCIAのために働いたとされるクレイ・ショーを大統領殺害で起訴した裁判だ。ギャリソンは陪審員たちを前に事実を示しながら、国家的な陰謀があり、ショーがそれに関わったと主張する。最終弁論の場面のケビン・コスナーの気迫には圧倒される。「アンタッチャブル」のエリオット・ネス役こそベストだと信じてきた僕だけど、この力強いスピーチに心打たれた。
「愛国者は自分の国を政府から守るべきだ」
「みなが真実を知りたいと望んでる。明らかにして誇りをもてる国にしたい」
なんか今のニッポンにも響く言葉たち。

そしてオリバー・ストーン監督はエンドクレジットにこう記す。
"この作品を真実を探求する若者にささげる"
Dedicated to …が未来の不特定多数の人に向けられたのを観たのは初めてかもしれない。まさに執念の映画化。今まで理屈ぽくて、肩に力の入った映画ばかり撮る人だと思っていたけど、「JFK」は食わず嫌いだった。監督、ごめんなさい。オールスターキャストも映画的興奮を高めてくれる。ジャック・レモンとウォルター・マッソーの登場には感激。

詳細評価

物語
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