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ジェイコブス・ラダー

ジェイコブス・ラダー

JACOB'S LADDER

113

sb5********

3.0

ネタバレ伝えたい事は分かりにくいが不気味な中毒性

リメイク版を観ようと思ったものの、どうも評価が芳しくないようで 古さを我慢してオリジナル版を鑑賞。 ネタバレ満開で書かせてもらいます。 結論、独創的な内容と表現、俳優の演技力に凄く惹き込まれます。 しかし、個人的には伝えたいことが何なのか、どこにテーマが 置かれているか、がやや分かりにくいと感じました。 ______________ 現実で起こっている出来事だけをなぞるならば、 息子を事故で亡くし、その後ベトナム戦争へ。そこでの化学兵器での 実験による同士討ち(これは正直曖昧)、負傷、そしてジェイコブの死。 この一連の出来事のみリアルな出来事であり、劇中の大半は 「走馬灯」のようなものなんでしょう。 ただ、体験した出来事に加え妄想や悪夢が織り交ぜられていて 難解な作りになっているという構成。 正直、予備知識ゼロでストレートに鑑賞していた冒頭、 『戦場でのPTSDを抱え社会復帰が難しい元軍人の苦悩』が 描かれているものとばかり思っていました。 しかしジェイコブズラダー=ヤコブの梯子、つまり 天国(=上)までの階段を昇るまで様々な悪夢や災難に見舞われながら 徐々に死を受け入れ、最終的に死んだはずの息子に導かれながら 穏やかに死を受け入れる過程を描いている、と。 …それならそれでいいんだけれども、ラストに字幕でわざわざ 幻覚剤がベトナム戦争で使用されたけど国防省は否定している… みたいなメッセージが流されるならば、ストレートにリアルの世界で PTSDに苦しむ元軍人を丁寧に描いた方が伝えたいテーマは 分かりやすかったのではなかろうかと。 戦場での人体実験に対するメッセージと、死生観や宗教的な 描写が混同されているので、観る人を選ぶ作品であるのは 間違いないです。 聖書にちなんだものや、負傷し治療を受けている現実の影響か、 意味深な描写で埋め尽くされている本編の難解さは直接的には 明らかにはなりません。 車で轢かれそうになる描写、存在しない主治医、パーティでの悪夢、 氷風呂(これは治療中の現実?)、背中の痛み、寒さ、車の爆発とコイン… 実は訓練中に除隊されていた?などなど。 ちょっと考えると何を暗喩しているか分かる部分もあれば、 さっぱり分からない描写もちらほら。 とはいえ不思議と初見なら飽きずに観れる、奇妙な中毒性は高いです。 ホラー映画とはまた異なる不気味な描写(特に前半)、ティムロビンスが どんどん狂っていく素晴らしい演技力、それだけでも観る価値は 十分にあると思います。 頭がカクカク動く人間が個人的にトラウマ級に恐ろしかったです。 しかし…1回で良いかな。聊か精神をやられますし。

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