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シェラ・デ・コブレの幽霊 (1964)

THE GHOST OF SIERRA DE COBRE

監督
ジョセフ・ステファノ
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3.52 / 評価:23件

発掘!史上最も恐ろしい幻の怪奇映画!

「シェラ・デ・コブレの幽霊」という正体不明の映画がある。

あの「日曜洋画劇場」で67年に放送され、当時の最高視聴率を
叩き出しながら、永らく幻の映画として闇に葬られた「シェラ・
デ・コブレの幽霊」。本国アメリカではお蔵入りとなった、
いわく付きの映画ながら、観た者すべてに生涯忘れえぬ恐怖体験
を味あわせるというトラウマ級の恐怖映画だ。

「シェラ・デ・コブレの幽霊」が謎の作品とされ、製作年や
原題に諸説あるのには、大きな理由があった。製作国のアメリカで
1度も劇場公開もテレビ放送もされずにお蔵入りしてしまったため、
作品は公式に存在せず、本国では知る人も少ないのだ。

1964年、アルフレッド・ヒッチコックの「サイコ」で知られる脚本家
ジョセフ・ステファノは、プロディーサー、脚本家としてテレビ・シリーズ
「アウター・リミッツ」を成功させるも、放送局ABCとの確執から第1
シーズンで番組を降板。対抗してライバル局CBSのために新番組
「The Hounted」を企画し、気心の知れた「アウター・リミッツ」製作
スタッフを動員して、パイロット版を製作する。

当初監督予定だったロバート・スティーブンスが病気で倒れたため、
急遽ステファノ自身が監督も務めた。(唯一の監督作)

完成した作品はCBSテレビ社内で試写が行われたが、あまりにも
怖すぎたために、具合の悪くなる人間が続出。企画は中止され、
パイロット版はお蔵入りになった。それがなぜ「The Ghost of Sierra
de Cobre」の題で海外のテレビ局に販売されたのかわからないが、
日本、イギリス、カナダ、オーストラリアなどで60~70年代に
テレビ放送され、それらの地域で伝説したのだった。

キャストは「北北西に進路を取れ!」のマーティン・ランドー。
「マーニー」のダイアン・ベーカー。「レベッカ」のジュディス・
アンダーソンというヒッチコック色の強い豪華配役。

撮影監督に「テキーラ・サンライズ」でオスカー・ノミネートの
コンラッド・H・ホール。オペレーターとして超絶技巧を発揮して
いるのは、「トゥームストーン」のウィリアム・H・フレイカー
という夢の組み合わせだ。

そして何より、ミステリーとしてもホラーとしても成立している
ステファノ自身のオリジナル脚本が抜群で、人間的な奥行きもあり
シリーズ化のための布石も準備万端。渾身の一作であったことが
よくわかるだけに、企画が頓挫したときの無念は察するにあまりある。

日本での放送は1967年8月20日、NETテレビ(現テレビ朝日)の
日曜洋画劇場でのこと。この本作で最高視聴率を更新、19,7%を
記録したというから驚く。控えめにみても数百万人が観たことになる
のではないか。

むろん、この「シェラ・デ・コブレの幽霊」はビデオはおろかDVD化も
されていない。

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「シェラ・デ・コブレの幽霊」、カナザワ映画祭で上映決定!

今年(2010年)の9月17日から24日までの1週間、
「シェラ・デ・コブレの幽霊」初の字幕入りの上映が決定した!
野外での「無料上映」が予定されている。詳しくはネットで
検索してください。

おれは一足先に観にいってきます。みんなは、どうする?

参考文献 「衝撃!超常現象映画の世界」洋泉社

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  • 不気味
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