作品レビュー(32件)
- arl********
3.0点
敬愛するベルトルッチ監督作品だし、淀川長治氏が大絶賛してるし、尊敬する読書家の友人が「最近の注目はポール・ボウルズ」と言ってたし、音楽は坂本龍一だし、チャーミングで大好きなデブラ・ウィンガーだし、メンツ的には文句なしなんですが... 正直面白くなかったです。映像は美しかった。D.ウィンガーはミスキャストでしたね。マルコヴィッチは良かった。
- cdc********
5.0点
ドラマが壮大で、その壮大さと相まって、映像も素晴らしいです。 賛否両論ありますが、合う人と合わない人がいると思います。 何より現実味のある旅の模様がいい。主人公のマルコビッチ演じるポートに降りかかる事態は、アフリカを旅するのであれば誰にでも訪れる可能性がある危機というか、現代においても普通にあり得る事態を描いており、映画の中の単なる物語とは思えないところがあります。 その後の展開も時間の流れが感じられ、はまりました。 暗いのが嫌いな方にはお勧めできません。
- tk
5.0点
ネタバレどうしようもなく退廃的
このレビューにはネタバレが含まれています。 - kakuzou
5.0点
ネタバレ大人の為の映画です
このレビューにはネタバレが含まれています。 - ara********
4.0点
映像、音楽、ストリー、なんか映画らしい映画。評価は、別れると思いますが、一度観てみて下さい。
- kah********
5.0点
感性で読み解く映画 己の感性を問われます どこにも説教臭い話はありません ストーリーを追う映画でもありません 静かな中にも露わになる感情と それがはじける感情 自分の感性を信じて観る映画です 見失う愛、 重く沢山の荷物、 さすらい、彷徨い そして解放、 ひとつになった鞄、 孤独、 それによる不安、 それでも進む、 そこに待ち受けていること、 そして戻る元の場所に こんなはずではなかった街で ホテルを探して子供に手を引かれ 迷路のような街を奥へ奥へと連れて行かれるシーンは秀逸でした ほかにも 数々の印象的なシーンと美しく雄大な映像 重苦しくも美しいロードムービー やはり ベルドルッチは凄い エリッヒ・フォン・シュトロハイムの あの<グリード>が男の欲望なら この<シェルタリングスカイ>は、女の渇き
- なぼ
2.0点
凡人には、理解し難い。魅力的な女性ほど、このような生き方をするのだろうか? 燃えるような恋(陳腐な表現ですが)の対象を、生涯を共にする女性にした時の男の覚悟が問われるお話です。 音楽は切なく美しい…。家でテレビで鑑賞するなら、真っ暗にすることをお勧めします。
- red********
2.0点
ネタバレ映像は素晴らしいけど中身は糞
このレビューにはネタバレが含まれています。 - nah********
4.0点
映像がすばらしい。 音楽がそれを引き立てる。 話も悪くない。 もう一度観たいとは思わない、 記憶の中にそっと残ってしまうすばらしい作品。
- rls********
1.0点
ネタバレう〜ん
このレビューにはネタバレが含まれています。 - gat********
3.0点
ネタバレ夫婦の旅
このレビューにはネタバレが含まれています。 - eis********
5.0点
アフリカを舞台にした夫婦の破滅旅行ロマンスで、まさに熱病にかかった時に見た夢のような感じの映像。全体の雰囲気が旅そのもので、こういった映画はストーリーはもうどうでもいい。 サハラの奥地という少し覚悟が無いと近寄れない地域が舞台になっているのも魅力。 英国作家ブルース・チャットウインの文章と、ナショナル・ジオグラフィック女流写真家キャロル・ベキーズの世界を合わせたようなものと感じました。 ポールボウルズの原作もいつか読んでみたい。
- ごぉ
4.0点
なんたる不思議な映画。 かなり意味を捉えづらいにも関わらず、観賞後ビッシリ鳥肌が立っていた。 夫婦役のふたりデブラ・ウィンガーとジョン・マルコヴィッチが、感情の赴くままに表現している様を見事に演じているからだろうか。 理屈っぽい私が頭で考えるよりも先に、身体で感じて反応を起こした。 なかなか体験した事のない感覚を呼び起こしてくれた映画であり、ひょっとしたらマスターピースなのかも知れない映画である。 人は自分にも相手にも、“普通の”反応を求める。 自分が思う常識的に普通だろうリアクションをする。 昨日、不思議な夢をみた・・・ 嫌な顔をする。 やめてよ、他人の夢の話など、おもしろくもない。 作り笑顔を浮かべる。 面白そうじゃないか、夢診断してみろよ。 いい反応、悪い反応、どれだけのパターンを思い描いてもどれもこれも常識的だ。 誰かにとっての常識的。 だがこの映画は常軌を逸している。 フレームを簡単に外れる。 既成概念的なフレームを、いとも簡単に、お洒落で、洗練されていて、何か本質を感じさせてくれる表現方法で、ずらすのである。 ちょっとずつ、どんどん、その世界観の奥の方へ、引きずり込まれると、最後に気づいたらもう、鳥肌が立っているのである。 吃驚だ。 音楽絶賛。 改めて思う。 坂本龍一スゲーよ。 THE CINEMA
- bun********
4.0点
ネタバレオレンジ色の太陽と青い月
このレビューにはネタバレが含まれています。 - bha********
4.0点
ベルナルド・ベルトルッチ監督によるモロッコを旅するNYから来た夫婦の物語だ。観光客と旅行者は違うという。観光客は目的地に着いたらすぐ帰ることを考えるが、旅行者は時間をかけてその地を旅していく。妥協を許さない作家の妻キット(デブラ・ウィンガー)とその夫ポート(ジョン・マルコヴィッチ)はモロッコを旅しに来た夫婦だ。ポートはキットへの愛を言葉や行動にして伝えてきたのに、キットにはそれに気付き受け止められるだけの感性がなかったように思えて残念でならない。 ポートが疫病にかかり生死をさまよう状態になって必死の看病をするキットだが、ポートな亡くなってしまうと亡骸を置き去りにして砂漠を横断する旅に出てしまう姿にどこか「タイタニック」を思い出してしまった。ここでも女はタフに、そして気持ちを簡単に切り替えられてしまうものなのだろうかと唖然としてしまった。しかもこの砂漠横断の為にらくだに乗せてもらおうと土地の男性と関係すら持ってしまうキットの行動に女の生存力というものはここまでいってしまうものかと、この辺りから同じ女性でも彼女の行動が読めなくなってしまった。 キットの浮気すら容認(気付いて気付かぬ振り)していたポートの愛が切ない。 「今まで生きてきたのは君の為」と何度となくキットに告げるポートがどこか神がかった存在にすら思えた。 明け方の砂漠がこの上なくエキゾチックに描かれているが、一方モロッコでの生活の厳しさも描かれている。 ラストの言葉が心に残る。思い出は何度でも思い出せるからと言っても一生のうちそうしょっちゅう思い出すものではない。思い出せる内にしっかりとかみしめて今を大切に生きるように、、、そして愛する人に普段愛を上手く表現できない人もいつまでも一緒にいられると思って突然の別れを迎えることになり後悔するような想いをしないように、、と言われているようだった。
- 一人旅
4.0点
ベルナルド・ベルトルッチ監督作。L・ディカプリオ&K・ウィンスレット出演の『レボリューショナリ―・ロード』の“実行しちゃった版”のような印象。全編に渡って坂本龍一が手掛ける音楽が美しい。美しい砂漠と見事にマッチしていた。でも・・・暑い!暑すぎる!!照りつける太陽、広大な水無し砂漠、全身から吹き出る汗、顔にたかってくる大量のハエ、ハエ、ハエ。砂漠にポツンと佇む小さな街の食堂で出されるクソまずそうなスープにも虫、虫、虫・・・。真夏に観るべき映画じゃなかったな。吐き気すらしてくる。失われかけた愛を取り戻すため夫婦(デブラ・ウィンガー&ジョン・マルコヴィッチ)で訪れたアフリカ。何かキッカケを掴みたかった二人だけど、雄大な自然は何もしてくれない。むしろ二人を引き裂きにかかってくる。あぁ、無力・・・。
- jun********
4.0点
結婚して10年、新鮮味のなくなった夫婦が潤いを求めてアフリカにたどり着く。 夫が陥る道。 妻が選び抜く道。 …崇高な音楽と映像美の中、むせ返るように暑い太陽のようで、かつ乾ききった砂漠のようなストーリーが展開する。 砂漠の光陰がとっても印象的。
- bad********
3.0点
ジョン・マルコヴィッチに毛がある!遅ればせながらつい最近みたもので、マルコヴィッチの髪に驚くばかりでした。まあ、この俳優は髪があってもなくても好きになれないのですが、この映画では彼が出ている部分は良かった。彼のアクの強さで観る人を惹きつけるんだよね。マルコヴィッチで引っ張っていた映画だと思うので彼が出てこなくなると途端に退屈。それだけ存在感が大きかったということだろう。デブラ・ウィンガーはさほど魅力的でなかった。ベジャールのバレエ団で踊っていたエリック・ヴ=アンも出ているのでした。ほう! 砂漠にラクダに月のイメージってちょっとフジヤマ、ゲイシャ的?まあ、仕方ないか。
- Komachito
5.0点
数年前にスペイン南部を旅行中、ふと思い立ってモロッコにフェリーで渡り、 タンジェを訪れました。それまで無知故に抱いていた「怖い」イメージが、 一気に興味に変わり、帰国後、この映画をdvdでみてはまり込みました。 P.ボウルズの原作も、絶版の新潮文庫を古本屋で探して入手、読みました。 どちらも素晴らしいが、映画にはやはり文字では想像しきれない、 モロッコの風景の圧倒的魅力がありました。砂漠、オアシス、カスバ…。 登場人物の魅力という面では、原作の方が勝っているように思います。 更に、この映画を見た方には、四方田犬彦氏がタンジェに、ボウルズに会いに行く、 『モロッコ流たく』という本もお薦めします。 モロッコをゆっくりと再訪したい、という思いをずっと抱き続けています。
- どーもキューブ
3.0点
ベルナルドベルトルッチ脚本監督。音楽坂本龍一。ベルトルッチ監督のオスカーラッシュ作品「ラストエンペラー」後の退廃的ロードムービー。作曲家である繊細なジョンマルコヴィッチ。彼の妻、デボラウィンガー。彼等の友達で旅の同行者、ジョージCスコットの息子、キャンベルスコット。三人はアフリカの北、遠い遠い僻地への旅が始まります。ただあても目的も無く。ジョンマルコヴィッチの頼りなげな茫然自失感。旅を楽しんでるのか?迷っているのかわからずジョンに寄りかかるデボラウィンガー。彼女の受けの演技が実に良い。世界の教授、坂本龍一の素晴らしい旋律が旅を深遠に盛り立てる。全編を貫く暑苦しく、雄大な砂漠、不安になるオレンジな色合い。自分を見失い始めた二人。アフリカの景色がいつしか自分にも広すぎて不安な風景に見えてくる。彼等の迷いは解消することなくオレンジの光と訳の分からない土地に迷い込んだ不安に包まれ愛を求めさまよい歩く。無修正版で少々ビックリするが、そないセクシャル描写もない。二人と同じ気持ちになって、雄大な自然の中迷い始める。ベルトルッチのさまよう愛のなれの果て、旅の終点に何がみえるのだろうか?僕は黄色とオレンジにまみえた乾いた二人の心象風景を旅したような気がした。