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ジェロニモ (1993)

GERONIMO: AN AMERICAN LEGEND

監督
ウォルター・ヒル
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3.17 / 評価:86件

高貴なる野蛮 by 偽kamiyawar(知恵袋)

  • ese***** さん
  • 2019年4月6日 1時50分
  • 閲覧数 442
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

アパッチ最後の大酋長であるジェロニモを描いた偉大な作品だな。

アメリカという国は、ピルグリム・ファーザーズと呼ばれたピューリタン達が建国したわけだけど、本当に勇敢で美しい人々だったんだよ。
新天地を求めて西部開拓をする中で、原住民のインディアンとの戦いを繰り広げたわけだけど、これはもう民族同士の運命だな。

今は一方的にアメリカが原住民を殺しまわったと言われているけど、実際には凄まじい民族同士の戦争だったんだよ。もちろん西洋人には銃があったわけだけど、虐殺していたわけじゃないんだな。
だからカスター将軍の研究をすればわかるが、白人だって壮絶な戦いの末に大勢死んでいる。二つの民族が生き残りをかけて戦ったんだよ。
だから西部開拓は偉大だったんだ。

後にアメリカは、その若さ故にマモニズム(拝金主義)に覆われていく。そこれはある意味しょうがないんだな。初期のアメリカは厳しい戒律で宗教を守っていたんだよ。しかしそれは余りに厳しすぎたから、緩和が徐々に進まず激しく胎動したんだな。要は反動が起きたんだよ。

アメリカの反動としてのマモニズムは、非常に広大で豊富な資源を有する領土をアメリカ人たちが全部タダで奪い取ったことに起因する。
しかも移民を受け入れて、どんどん消費者が増大するという要素もあった。それでアメリカは大量生産・大量消費という馬鹿げた経済機構を発進させることが出来たわけ。
それは見事に大成功を収めたんだな。ロックフェラーやファードとった歴史上類例の無い、巨大な財閥を生み出したじゃない。

このようにしてアメリカは一挙に巨大な富を手に入れたから、有頂天になったんだよ。力も強いしな。歴史的な制約が無いからどんな汚い手段も取れるんで、異常に強いんだよ。
私も今のアメリカは好きにはなれないけど、私は真のアメリカは西部開拓時代までにあると思っているから。そのうちに還るだろうよ。

で、インディアンの中でもアパッチ族というのは勇猛果敢で有名だった。「今日は死ぬには良き日」と言って戦いに臨んだんだな。武士と同じ魂なんだ。
だから数で圧倒されようと、武力で圧倒されようと構わないんだよ。戦うことの意義を本当にわかっていた偉大な民族だった。
その魂に触れ、己の魂に共振させたのが、ゲイトウッドやシーバー、デイヴィス少尉といった人物達だな。

なぜゲイトウッドは人一倍アパッチの魂が分かっていた男だったのに、ジェロニモと交渉をしに行ったのか。
これはジェロニモとアパッチ族を救うためだとしか言えんな。それが出来るのは自分しかいない、という絶対の信念で行ったんだよ。
だから為し得たわけだけど、実際には現実に幻滅して終わることとなる。これもまた仕方が無いんだな。自分の思い通りにならんのが世界の常なんだから。
だから私は人生は涙だと言うんだ。この悲しみを誰かが抱き続けなければならないんだよ。

獄中でジェロニモがアパッチ族の現実を聞く。もう耐えられんよな。戦って死ぬことが望みであった男にこのような運命があったんだよ。
だからこそ、なんだな。 魂こそが全てなんだよな。

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物語
配役
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