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96時間 (2008)

TAKEN

監督
ピエール・モレル
  • みたいムービー 637
  • みたログ 5,100

4.13 / 評価:2,398件

解説

『トランスポーター』シリーズなどのヒットメーカー、リュック・ベッソンが製作を務めた本格アクション・スリラー。96時間というタイムリミットの中、娘を誘拐された父親が警察の助けを借りず、たった一人で異国の敵からの奪還を試みる。名優リーアム・ニーソンが元工作員にして、娘を思う父親でもある主人公を演じる。怒とうのカーチェイスや銃撃戦、そしてマーシャルアーツなど、ノンストップで繰り広げられるアクションに注目だ。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

17歳のアメリカ人少女キム(マギー・グレイス)が、初めての海外旅行で訪れたパリで何者かに誘拐される。その事件のさなかにキムと携帯電話で話していた父ブライアン(リーアム・ニーソン)は、自らの手で犯人たちから娘を奪還しようと決意。アルバニア系の人身売買組織だと判明した犯人一味のもとへ単身で乗り込む。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2008 Europacorp - M6 Films - Grive Productions
(C)2008 Europacorp - M6 Films - Grive Productions

「96時間」シンプルかつ強烈な“驚き”に満ちたアクション快作

 数あるヨーロッパ・コープ作品の中でも、全米で予想外の大ヒットとなったこのクライム・アクションは、なるべく事前に情報を仕入れずに観るべき“サプライズ”映画である。といっても、トリッキーなどんでん返しが用意されているわけではない。観客にまさかの驚愕を提供するのは、最愛のひとり娘を誘拐され、異国のパリで捜索に乗り出すブライアンという父親のキャラクターなのだ。

 一見平凡な中年男が、実は格闘や追跡などの危うい仕事は何でもござれの元秘密工作員だったという奇抜な設定。「娘を救うためなら、エッフェル塔でも壊す」とまで言い放つ冗談のような主人公を、リーアム・ニーソンが大真面目な顔と威厳に満ちた口調で演じ、見事に成立させた。これが第1のサプライズ。

 メインディッシュとなる第2のサプライズ、すなわち主人公がどのように豹変し、どんな凄いこと&恐ろしいことをしでかすのかは観てのお楽しみだが、その驚きを満喫するには“たいしたことが何も起こらない”序盤20分をきちんと観ておくことが肝心だ。そこで描かれる主人公の病的すれすれの親バカぶりを、あなたが「キモい」「ウザい」と思えば思うほど、やがてモーレツ追跡者と化す父親の大暴走にド肝を抜かれるに違いない。

 リュック・ベッソン印の作品は脚本に難があるものが少なくないが、この映画は主人公の心理描写や謎めいたバックボーンの説明などを大胆に省いたことが吉と出た。つべこべ考える間も、なるほどと納得する必要もなく繰り出されるサプライズの嵐に大いに仰天してほしい。(高橋諭治)

映画.com(外部リンク)

2009年8月20日 更新

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