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木靴の樹 (1978)

L' ALBERO DEGLI ZOCCOLI/THE TREE OF WOODEN CLOGS

監督
エルマンノ・オルミ
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3.93 / 評価:106件

抒情と祈りに満ちた荘厳な映像叙事詩

  • ポルティ さん
  • 2018年12月18日 9時20分
  • 閲覧数 447
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    • 総合評価
    • ★★★★★

19世紀イタリアの貧しい農民達の日常をエルマンノ・オルミ監督がリアリズムに徹した視線で謳い上げた重厚な3時間。そこに安っぽい感情の入り込む余地はなく、ミレーの農民画さながらの素朴で力強い画力に終始圧倒される。これはもう「映像叙事詩」と言うべき代物かもしれない。
土の匂いが漂ってきそうな濃厚な映像は自然光のみで撮られた賜物。それはまるで映像に崇高な力が宿っているかのように宗教的な雰囲気が漂い、鑑賞後に心が浄められたような気持ちになった。
音楽に採用されているのがパイプオルガンの響きも神々しいバッハのフーガというのも本作の荘厳なイメージを助長させており、まさに田園の抒情と祈りに満ちた聖なる映画である。
今年訃報が伝えられたオルミ監督はイタリア映画の聖地であるローマに背を向け、生涯故郷の北イタリアに留まって映画を撮り続けた映画界の異端児にして孤高の人。商業性、娯楽性は皆無だが、本作がそういう好みとか面白さという俗っぽい評価を超越した存在なのは監督の生き様そのものだ。
映画ファンを名乗るなら必ず観ておかなければならない永遠の映画遺産のひとつ。素晴らしいとしか言いようがない。

詳細評価

物語
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音楽

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