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地獄の英雄 (1951)

THE BIG CARNIVAL/ACE IN THE HOLE

監督
ビリー・ワイルダー
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4.32 / 評価:25件

ハメットやJ・M・ケインを思い出す

  • ogi***** さん
  • 2017年5月14日 16時09分
  • 閲覧数 354
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

『地獄の英雄』Ace in the Hole,1951

「俺はずっと打順を待っていたんだ。今度こそ場外ホームランをかっ飛ばす」

後にコメディの名作をたくさん作ったビリー・ワイルダーが「サンセット大通り」の翌年に製作した作品。

酒癖が悪く大都市の新聞から放り出された記者テイタムはニューメキシコ州アルバカーキに流れ着く。小さな新聞社で仕事にありつくが特ダネを当てて返り咲こうと言う野心を燃やしている。

たまたま出会った落盤事故。生き埋めになった男レオ・ミノーザに単独取材!テイタムはそれだけでは満足しない。選挙を控えた保安官を抱き込んで、早く救出できる方法ではなく岩山の上からドリルで掘削すると言う日にちがかかる方法を提案する。

日にちがかかればより注目を集める。岩山の近くにはテント村や移動遊園地まで現れる。臨時列車から野次馬達が詰めかける。ドライブインを経営するレオの妻ロレインもあぶく銭を手に入れる。ひたすら生き埋めになった息子の無事を祈る両親が不憫だ。

保安官から取材権を独占したテイタムはニューヨークの大新聞に売り込みをかける

もともとレオとは冷え切っていたロレインはテイタムを誘惑するがテイタムは彼女を平手打ちする。「夫の無事を祈る妻を演じるんだ。ヘラヘラ笑うんじゃない!」

特ダネのために、事故を利用して演出するマスコミ。マスコミに乗せられ無責任に集まる野次馬。

まるで今のワイドショーを見る様だ。

自分の利益のために手段を選ばないテイタムはハメットやJ・M・ケインのハードボイルド小説の主人公達を思わせる。カーク・ダグラスは「マルタの鷹」の原作のサム・スペードにイメージぴったり。

強烈なラストカットまで目が離せない傑作。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 恐怖
  • 絶望的
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