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あなただけ今晩は (1963)

IRMA LA DOUCE

監督
ビリー・ワイルダー
  • みたいムービー 59
  • みたログ 368

4.29 / 評価:104件

愛の過酷を笑いに変える男、レモン。

  • ねじまき さん
  • 2014年5月17日 22時56分
  • 閲覧数 1150
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

『アパートの鍵貸します』が好きだったので、
こちらも観賞してみました。
映画自体、おもしろいことは間違いないですが、
ビリー・ワイルダー監督の作品は、
『アパート~』に限らず、
『情婦』『お熱いのがお好き』など、
どれも見終わったあとの余韻があり、味があり、
心に残るものが多い。
もっとも好きな監督の中のひとりであり、
作品に対する敬意から、
レビューも自然と丁寧語になってしまいます。

くそまじめな警察官ネスター(ジャック・レモン)が、
転属初日に、売春を取り締まるのですが、
上司も客のひとりだったため
あっさりクビにされてしまう。
その後、娼婦のイルマ(シャーリー・マクレーン)と恋におち、
ネスターは彼女のヒモになる。

ヒモになったはいいが、
これ以上イルマに売春をしてほしくない
ネスターはある妙案を思い付きます。

すなわち、
1、カフェの店主から500フラン借りる。
2、自らが謎の英国紳士、X卿なる人物となり、
  イルマを500フランで買う。
3、イルマから500フランもらって
  カフェの店主に返す。
そしてこれをくり返すというのです!

ネスターのこの提案を聞いたとき
私の心は躍りました!
こんなのうまくいくはずがない。
どんなトラブルが待っているだろう!と。

ひとつには、
正体がバレるというのがありますね。
または、イルマには実はもうひとり男がいて、
500フランが返ってこない
という展開もありうるか・・。

などとドキドキしていましたが、
私の貧相な予想などは
軽々超える大波乱の展開となりました。
さすが、脚本の鬼、ビリー・ワイルダー。

原題は、“可愛いイルマ”と訳すそうですが、
私は邦題の『あなただけ今晩は』の方が
断然好きですね。これは特異な例ですが。
未見の方には、
ぜひ見てほしい名画です。


-----以下はネタばれ含む-----




結局、この計画はうまくいかず
ネスターはイルマを愛するあまり
誰も知らないところで、
涙ぐましい努力をします。
しかし、それも裏目に出て、
ふたりはすれ違い、
決定的な溝を生む。

一方で、イルマがX卿に恋をしてしまうという展開。
さらには、ネスターがX卿殺人の犯人として
捕らえられるという展開。

登場人物はふたりなのに、
三角関係がもつれる、という
もうドタバタの極みです。

ネスターもX卿になりきりすぎて、
本気でX卿に嫉妬してしまい、
カフェの店主に水をかけられるというシーンもある。
個人的にはここがお気に入り。


愛の過酷を、軽妙な演技で笑いに変えてしまう
ジャック・レモンの素晴らしさ。

シャーリー・マクレーンも
ワイルダー監督とレモンなら
問題ないとのことで
脚本もみずに、出演快諾したそうだ。
(午前十時の映画祭HP)

製作:1963年(米)
監督:ビリー・ワイルダー
出演:ジャック・レモン、シャーリー・マクレーン、ルー・ジャコビ

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