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地獄の戦場 (1950)

HALLS OF MONTEZUMA

監督
ルイス・マイルストン
  • みたいムービー 2
  • みたログ 22

3.36 / 評価:11件

隠れた秀作

  • bar***** さん
  • 2018年3月27日 12時48分
  • 閲覧数 492
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

地獄の戦場。『西部戦線異状なし』のルイス・マイルストン監督が描いたもう一つの傑作戦争映画です。
これがどういう映画か……苛酷な戦場の様子を描き、その中で兵士の奮闘をリアルに描いて、戦争の恐ろしさと不滅の人間性を表現した、ほんとうに素晴らしい戦争映画ということができます。

戦争映画と言っても、ほんとうにいろいろあって、それぞれのテーマやモチーフごとにジャンルは細かく分かれますが、どれか一つオススメの戦争映画を自分に教えてくれ、と言われたらこのマイルストン監督の『西部戦線異状なし』か今作のどちらかを教えます。
これは戦争の残酷さも人命の尊さも、決して失われない人間性の美しさもすべて表現されているからです。
そして、そのどれもが極めて上手にブレンドされ、極めて自然なストーリーの中で表現されていき、とてつもなく豊かな視聴後の余韻に浸ることができるのです。

ラストのドクの遺言のシーンは圧巻です。
キリスト教の祈りですね。マタイ福音書の祈りの説教です。あれで生き残った者たちの使命・そして戦争における兵士たちは何を思うのか、美しくすべてを包摂するようにあの1シーンで示しているのです。これは戦争礼賛の映画などではありません。戦争自体には罪はあれど、兵士に罪はない。そういったことを示す映画なのです。その中で兵士たちはどうやって使命を全うしようとするのか……仲間たちが死んでいく中で、どうやって憎しみに支配されずに、自らの使命を全うしようとするのか……そういった人間的なことを示す映画だと思います。

劇中に出てくる日本人は、ちょっと変な感じですね。日本人の哲学「すべてを逆転させる」というのは、まだアメリカ人から見た哲学観で、それを日本人兵の口から聴かされるのはすごく変な感じがします。日本人は日本人の哲学を持ち、アメリカ人はアメリカ人らしく生きる。そういった世界観がまだよく理解されていなかった頃の映画だということだと思います。マイルストン監督が悪いということではないと思います。

ともあれ、必見の映画です。マイナーな映画ではあると思いますが……。

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