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地獄のデビル・トラック (1986)

MAXIMUM OVERDRIVE

監督
スティーヴン・キング
  • みたいムービー 13
  • みたログ 83

2.81 / 評価:32件

HAPPY TOYZがやって来る

  • むびず_えぬぴー さん
  • 2009年3月20日 19時51分
  • 閲覧数 677
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

 本作を語ると昔話になってしまう人、多くはありませんか?

 TVで何度も放送された本作だけに、私も強い印象を
子供心に刻まれた一人です。

 でも正直怖い作品なのかと言えば、当時の私でさえ

 「全然」

 と答えてしまう内容。
 
 むしろ大人になった今ならば

 「やっちまったな~」
 
 という言葉が漏れてしまいます。

 なのに、その顔はなぜか笑顔になってしまっているという
どこか憎めない作品です。

 まず本作を観て思う事は、やはり想像を形にするには
また別な才能が必要だ、と言う事。
 
 例え優れた小説家であっても、冒頭とラストを
文字で説明してしまうのは映画としてはちょっと頂けません。 
 
 けれどもしかしたら、面倒な事は早々に済ませて
面白い描写を取りたかった、というのが本音なのかも。
 いやむしろ本人の「楽しい」事以外はやりたくなかったのかも
しれません。

 それは登場する人物達の描写にも表れており、
物語の舞台となるドライブインのビルを始めとして、
登場するのはちょっぴりおバカな、人の良い人物ばかり。

 シリアスに演じればその姿がコメディになってしまう、
といった具合です。

 そんな彼等に小難しい事など無理な話。
 
 作中では派手にトラックに轢かれるか、
ドタバタと逃げ回りながら憎々そうにトラックに悪態を付くのが
せいぜいです。
 
 一応、店主の「趣味の武器コレクションw」によって
反撃の糸口を掴む事はありますが、それもマシンガンカーの前に
あっさり降伏したりと無駄に難しい事を織り込まない、
清清しい大味さで物語が進みます。

 もちろんコミカルで面白いですが、さてどれほど「物語」を
作ろうとしたのかには間違いなく疑問が残る所。

 可笑しく、
 派手で、
 ノリが良く、

 というだけの作品と言ってしまって差し支えありません。

 しかし、それが纏まっていればもっと評価されたのでしょうが、
観ていて率直に感じる事は

 「長ぇよ!」

ぐらいのもの。もう少し映像畑の人の力が必要だったのは
間違いないでしょう。

 とはいえ、その出来はともかくとして、
色濃く出ているキングっぽさは、彼の原作を映像化した
他の作品の追随を許さないほど。
 きっとファンには堪らなく嬉しいはずです。

 まるで十代の若者の様な感性というか、
どこか漂う悪ガキっぽさは間違いなくキングのそれです。

 8日間の不思議な物語。実は後味も悪くないので
機会のある方はどうぞ。

 尤も当のキングは、この作品への厳しい評価で
相当苦々しい後味を感じたはずですけど。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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