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獅子座 (1959)

LE SIGNE DU LION/THE SIGN OF LEO

監督
エリック・ロメール
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3.76 / 評価:17件

星に支配される人間

  • 文字読み さん
  • 2008年9月21日 22時14分
  • 閲覧数 488
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

エリック・ロメール監督の長編デビュー作。売れない音楽家が遺産相続をめぐって浮浪者にまで身を落とすひと夏。どん底からお金持ちへ、それが主人公の星座占いどおりに進む。貧乏人か金持ちかの二者択一の、まるでディケンズの小説のようにわかりやすい物語。

とはいえ、ほとんどは、40歳独身で友人に頼って生きてきた男が、みんなバカンスでいなくなるパリを歩きまわっているだけの映画。それがすごい。ひげが伸び、服が汚れ、靴が壊れていくのを淡々と撮る。パリのすばらしい街並み、美しいセーヌ川と男の倦怠感。この男、芸術に身を捧げているというわけでもなく、お金を憎んでいるというわけでもなく、ただ働かない。そのくせ自意識だけはあり、浮浪者になって仲間に助けてもらっても文句をいっている。遺産への期待があった分だけ働く気にならないのかと思いきや、以前からそうだったようでもある。

つまり、星座どおり一発狙いの性格だったということらしい。ラストでカメラは星へ向かってズームしていくし。これがなければ、ロッセリーニばりのネオリアリズムだけど、ロメールは物語を離さない。その主人公はただ歩くのではなく、星に支配されて歩いていたようです。

詳細評価

物語
配役
演出
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音楽

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