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シシリアン (1969)

LE CLAN DES SICILIENS/THE SICILLIAN CLAN

監督
アンリ・ヴェルヌイユ
  • みたいムービー 32
  • みたログ 273

3.54 / 評価:82件

クールで非情なファミリーの掟

  • T-800 さん
  • 2007年7月21日 23時25分
  • 閲覧数 602
  • 役立ち度 9
    • 総合評価
    • ★★★★★

アラン・ドロンとジャン・ギャバンによるフィルム・ノワールの傑作。



宝石強盗と警官殺しの罪で審理中のサルテ(アラン・ドロン)は

仲間の手引きでTVのリモコンほどの電動ノコで護送車の床に穴を開け

脱出、自由の身になる。

さっそく次は厳重すぎる警戒態勢の宝石を強奪する計画を立てるが

あまりの警戒厳重さに、空輸中を狙うという思い切ったプランに出る。

サルテは保険屋に成りすまし、宝石の空輸に同行。

ハイジャックして、ニューヨーク空港に降りずに

ジェット機を建設中のハイウェイに降ろし、仕事は成功。



しかしボスであるマナレーゼ(ジャン・ギャバン)の

長男の嫁ジャンヌに手を出したサルテは、組織の中では許されない。

分け前を取りに来たところで、マナレーゼによってコートのポケットに

隠し持った拳銃でジャンヌもろとも射殺されてしまう。



子供の頃《裏切りは許されない》ということをこの映画で観て、恐怖を

もって覚えた。



ずっとバックに流れている、口笛のような細く鋭いテーマ曲。

コートとサングラスの似合う寡黙な連中。



シシリー島に広大な土地を買い

そろそろ隠居したいという夢を語るマナレーゼ。

妻や子供たちに嫁、姪、孫という大所帯の一家の長が

食事を取り分けてやるシーンがある。

無骨な男が大量のスパゲッティを取り分けるのは

75年3月7日(金)子供の頃初めて観たとき

これが文化の違いというものかと

とても新鮮な光景だった。



事件を追う警部にリノ・ヴァンチュラ。

ラストでマナレーゼの帰りを待っていて、彼のコートの焦げた穴を見て

「ヤキがまわったか?」と聞き、マナレーゼは

『かもしれん』

「では・・・」

『行こうか』

実に短い会話で、眉ひとつ動かさずに連行されて行く。



初対面のギャング二人が千切った紙幣を出して合わせるとか

飛行機や車のおもちゃ売り場で二人の初老のギャングが犯行プランを練

るとか、用心して革靴の先でカバンを開けるとかいうシーンが

ものすごく雰囲気もので、これは傑作というしかない。



それにしても相変わらずアラン・ドロンのやられっぷりは、完璧。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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  • かっこいい
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