シシリーの黒い霧

SALVATORE GIULIANO

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シシリーの黒い霧
3.0

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(11件)


  • 一人旅

    3.0

    死の背後に潜む巨大な影

    第12回ベルリン国際映画祭監督賞。 フランチェスコ・ロージ監督作。 イタリアの鬼才:フランチェスコ・ロージが監督を務めた実録サスペンスで、シチリアの独立義勇軍の闘士であり義賊としても名を馳せた実在の人物:サルヴァトーレ・ジュリアーノ(1922-1950)の死の真相に迫ります。 終戦後の1950年に射殺されたサルヴァトーレ・ジュリアーノの謎に包まれた死の真相を、数多くの関係者たちの証言や記録を基に、過去と現在を交錯させながら描き出していく戦後イタリア(シチリア)解剖録で、二次大戦末期から終戦後にかけてのイタリア国内の不穏な情勢が如実に反映されています。 終戦直後の混乱期の中で、シチリア独立のため山賊団を率いて闘ったサルヴァトーレ・ジュリアーノ殺害事件を巡る刑事裁判の行方を軸に、“当時のシチリアで何が起きていたのか”を紐解いていく内容となっていて、独立義勇軍、憲兵、警察、マフィア、一般市民…とシチリアにおける各勢力の思惑と関係性が複雑さを帯びながら明らかにされていきます。 サルヴァトーレ・ジュリアーノの死とその後の裁判を通じて、大戦末期~終戦後のシチリアの不穏な空気感覚を現出させていて、シチリア独立のために闘い貧者から慕われていた一人の男の死の背後に潜む巨大な影の気配が絶えず不気味な感覚を作り出していますし、明快なドラマ性を排したドキュメンタリータッチの画作りも物語の真実味を高めています。

  • abu********

    3.0

    まずまず

    白黒映画ですが、映像的には迫力があり見応えがありました。 ただちょっと全体像がわかりにくい。 背景の予備知識を持って鑑賞するのが良いですね。

  • aki********

    4.0

    色褪せない

    画像は本当に鮮明(°д° )!! 内容も演出も完璧

  • yok********

    5.0

    秀作。

    最初は画像も悪く、よくわからない展開で頭が混乱していましたが、観るほどに映画に込めた監督の熱い思いが伝わってきました。シシリー島の闇の深さに良き市民等がまきこまれてゆく様など、巧な演出でサスペンスでありながら、社会派群像劇映画でした。

  • じぇろにも

    3.0

    ネタバレ’50 男の死体の検証

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • sou********

    4.0

    普通に面白いけどね…。

    劇場以外で観る場合、ほとんどレビューを検索して作品のあらすじだけ読んで鑑賞する。その時、他のレビュアーの記事は読まないが、評価点だけは当然目に入る。この映画は、僕が観た段階で星2の後半。平均の星3つを下回っていた。当然、少しテンション下がり気味で鑑賞し始めたのだが「そんなに悪いか?」と思った。 先ず、サルヴァトーレ・ジュリアーノを知らない僕は、とりあえず検索して予備知識を入れた。結構複雑な人生を送った人物らしい。シチリアの独立解放やマフィアや政治が彼の人生に絡み合っている事を知る。 ついでに、途中で地名が出てくる度にGoogleマップでチェック。 ここまですれば、余裕でストーリーについていけた。 正直、ストーリー構成に感心した。時系列を前後させながら展開する形で、こんなに古い作品でもよくあるサスペンスの手法が使われていたのには驚いた。謎を小出しにしながら、少しずつ回収。疑惑の殺人現場から、舞台は法廷へ。題材がすでに面白いって。 マフィアものがあまり好きではない僕だが、マフィア映画の金字塔に手を出したくなった。もちろんゴッドファーザーだ。興味が薄かったものに関心が湧くとは…、なかなかではないか?

  • al2********

    3.0

    シシリーの闇社会の起源

    いまだ世界各地で住民投票により是非を問うなど各大国にとっても頭痛の種であろう独立問題。 イタリアシチリア島もかつて独立運動の嵐がありその運動に深くかかわったある山賊のリーダーの死をめぐる実話を基にしたストーリー。 物語が進むにつれ彼と独立義勇軍、憲兵隊、警察、マフィア、の関係が段々と明かされてく・・ 戦中戦後のシチリア島の闇をドキュメンタリータッチで描き裁判ドラマ、サスペンスとしても秀逸。 シシリーとはいえいわゆるマフィア以前のシシリーの闇社会が主に描かれていて面白い 山賊として捕らえられた息子を「返せ!」と泣き叫ぶ母親役の素人っぽい役者たちの起用がユニーク。 少々難解で完走が大変だったけどロージ監督ならではのいわゆるネオレアリズモ的暗さと独特な緊張感が重い作品。

  • yio********

    2.0

    貴重なフィルム

    って感じがするが、何をやってるかよく判らない。

  • 柚子

    3.0

    ドキュメンタリーのよう

    1946年、イタリア、シシリー島(シチリア)の、独立運動 若き義賊(山賊?)ジュリアーノが、何者かに殺害され、犯人は誰なのか? という謎解きの要素と、当時の革命家達の状況が勉強になる ジュリアーノ殺害を巡る、シチリア独立義勇軍、警察、マフィアの三つ巴 ラストが1960年 ああそういうこと! とはならなかった私(^-^; えっ、誰なん? どういうこと~(笑) 情けなや… 映画を見る力が、欲しい

  • fbx********

    3.0

    初期もやはり硬派

    静謐。 行き詰まる緊張感。ロージの映画には酸素吸入が必要になる。 その作風は初期から全く変わっていない。 まだ、下の方の仰るとおり、冗漫な感じも否めないが、 ロージは登場から完成されていた映画監督であることを、 再認識させられた。

  • par********

    3.0

    冗漫な印象……ロージ初期の作品

    思えば、この監督(F・ロージ)の作品『黒い砂漠』や『ローマに散る』などを小・中学のころにTV鑑賞していたのがワタシの陰謀映画好きの原点というべき影響だったのかも。もちろん背景となっている様々な社会情勢、政治性などはまったくチンプンカンプンだったのだが、その独特の雰囲気、冷たく不気味な視点は子供心に強烈な印象があったのだ。このロージタッチを決定づけたと言われるのが本作。主役不在、ドラマ性皆無で完全にニュースフィルムと錯覚させる作りで当時のシシリーで起きた怪事件を掘り下げていく。ただ、今、再見してみると……非常にわかりづらい(笑)。登場人物、所属している組織や集団などが識別しにくく、しかも明らかに本筋とは余り関係ない憲兵隊による市民の大量逮捕事件に描写が割かれ、冗漫な印象を受ける。 事件の背後に見え隠れするマフィアや当局の影の不気味さは伝わってくるのだが。

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