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7月4日に生まれて (1989)

BORN ON THE FOURTH OF JULY

監督
オリヴァー・ストーン
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  • みたログ 2,755

3.40 / 評価:567件

トムクルーズの目

  • 諸星大五郎 さん
  • 2008年6月6日 0時16分
  • 閲覧数 1015
  • 役立ち度 49
    • 総合評価
    • ★★★★★

 89年製作。ベトナム後遺症をテーマにした、7月4日に生まれた青年の物語。
この4年後の「フォレストガンプ」になると、ベトナム戦争もアメリカ映画は少し距離を置いて描くようになったのだなと感ずる。
80年代はまだ、深刻な問題として、それはあったのだろう。
真正面からO・ストーンは描く。

 冒頭からラストまで、ストーンらしい映像テクニックを駆使し、濃密な人間ドラマが展開する。T・クルーズは本作で初のゴールデングローブはとったが、アカデミー賞はいまだ、受賞していないのではないだろうか。
若くしてこれほどの演技をしているのに不思議な気がする。本作でのトムクルーズの目の表情。それぞれの場面で、彼はまったく別人に変わる。

 律儀でいつも両親の期待を背負っていた主人公が、マリーンに志願するまでのシークエンスは、子の心理を描いて説得力があると思う。
一転して戦場シーン。
赤い画面で終始するが、緊張感が持続し、息が苦しい。
前線の兵士は、勝つためではなく、自分が殺されないために銃を撃つのみ。
そこには愛国心や、家族を守るためなどという崇高な理想が入り込む余地はない。
ましてや、祖国から遠く離れたベトナム。
なぜ、若い彼らは戦わなければならなかったのか。
何故彼らは負傷し、死なねばならなかったのか。
ストーンは鋭角に、あの時代のアメリカ社会を切取る。

 2000年に入ってからのオリバーストーンの映画は、力が落ちているように思うが、90年代、社会的視点をもって、人間を重厚に描く彼の映画に惹かれていた。

 7月4日がやってくる。
アメリカも新しい指導者を選ぶ。
未来はもっと良い時代になることを心から願う。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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