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The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ (2017)

THE BEGUILED

監督
ソフィア・コッポラ
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3.00 / 評価:433件

イノセントな女性たちの儚さ

  • yab***** さん
  • 2019年4月20日 20時50分
  • 閲覧数 128
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

 女性監督しか描けない世界。そう思った。光の加減とか、淡い色のドレスの使い方とか。寄宿学校の閉鎖的な空間を、耽美な世界に上手く仕立てあげる独特な感性。撮影監督も兼ねたソフイア・コッポラらしい。
 寄宿学校の女性たちの微妙な感情の動きが、表情のアップできめ細かく描かれている。

 寄宿学校に滞在することになった傷病兵の男の存在が、まったく浮いてしまうほどの女性たちの美しさ。
 コッポラ学校の生徒でもあるキルステン・ダンスト(『バージン・スーサイズ』、『マリー・アントワネット』)やエル・ファニング『SOMEWHERE 』)が、マジスティックな女性の欲望を、抑制を効かせながら表現している。

 コッポラ作品の『マリー・アントワネット』のコメディ性を廃して、ロスト・イン・トランスレーション(スカーレット・ヨハンソン主演)のけだるさを注入すると、こんな作品になるのかもしれない。
 傷病兵役のコリン・ファレルの紳士的な感じからの変貌も見もの。

 アメリカの南北戦争の時代設定だが、これが仮に中世の時代であろうが、現代であろうが、その普遍性は変わらない。そんなコッポラの演出がお見事。
 『バージン・スーサイズ』の時もそうだったが、イノセントな女性たちの儚さは、やはりコッポラしか描けないと改めて実感した。

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