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WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~ (2014)

監督
矢口史靖
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  • みたログ 3,109

4.17 / 評価:2,409件

キャスティングの功

  • myf***** さん
  • 2018年1月10日 22時13分
  • 閲覧数 1445
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

これは伊藤英明無しではここまで成功しなかっただろう。彼のための映画と言っては過言ではない。もともと劇中のヨキのようなアニキ的な役は得意な俳優だとは思うが、本当にああいう人いるだろうなとか、それを越して本当に林業に携わる一般人を見ているかのような錯覚を覚えた。

演技と同じぐらいキャスティングも重要な要素だなと改めて感じた。むしろ伊藤英明は変に役作りをする必要はない、そこにいて叫んでさえもらえれば9割成功する。キャスティングが今回の肝だっただろう。映画の製作自体も伊藤のスケジュールに合わせて開始を遅らせたそう。それだけ重要なポジションにいて、日本アカデミー助演男優賞も頷ける。

伊藤だけではない。他の俳優人たちも素晴らしかった。主役のさえない研修制ユウキを演じる染谷将太も元からそのような役は得意そうに見えたが、目の演技は特に素晴らしかった。前半の「人生において何も興味がない」ような死んだ目、中盤からは時々「見た事もない光景に感動する」輝いた目の使い分けが印象的だった。

女優陣も素晴らしい。長澤まさみ、優香、西田尚美、表情から仕草までずっとそこに住んでいたかのような根性ある村の女性を立派に演じていた。どの女優もメイクも適当で髪も整えてない。外見もリアルに感じれた。

演出面では、中盤変わり始めたユウキが木に登って景色を見下ろす場面でかかった音楽が自然に魅了されていくユウキと景色の雄大さも合っていて1番印象に残った。その後、スローライフ勢と対立するシーンも、改めて気持ちが変わったユウキを確立させる良いシーンだった。また、要所要所に細かい演出もされていて、(初対面時で泣いていた子がお別れのシーンでも泣いている、中村家のバイバイの言い方、残りの日数、タオル、最初と最後での東京にいるユウキの対比などなど)小さな伏線を散りばめ、気づくか気づかない程度に回収していく監督のこだわりが感じられた。

ただ、矢口監督ならではのストーリーとあまり関係ない動物ギャグやしょーもない小ネタ、下ネタがいくつかあり、笑わせたいのかなんなのか微妙だった。クライマックスももはやコント状態(笑)監督の味といったらそうなんだが…

ツッコミ所はそれくらいで、「さえない主人公が成長していく」という展開はさすがに矢口監督の鉄板だなと安心して見れた。終わったあとは清々しい気持ちになったし、劇中のセリフ「林業は結果が出るのは死んだあと」は一生忘れられないくらい心に響いた。

詳細評価

物語
配役
演出
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音楽

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