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初音映莉子&高良健吾、草刈民代の魂の演技に感嘆「とにかく格好いい」

映画.com

2017年9月13日(水) 20時00分 更新

舞台挨拶に立った初音映莉子、 高良健吾、草刈民代ら

舞台挨拶に立った初音映莉子、 高良健吾、草刈民代ら

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 [映画.com ニュース] 初音映莉子と高良健吾のダブル主演で直木賞作家・角田光代氏の小説を実写映画化する「月と雷」の完成披露試写会が9月13日、東京・スペースFS汐留で行われ、初音と高良のほか、共演の草刈民代、藤井武美、木場勝己、メガホンをとった安藤尋監督が出席した。

 「八日目の蝉」「紙の月」などで知られる角田氏の同名小説を映画化。幼少期に母が家出し、普通の家庭を知らぬまま大人になった泰子(初音)の前に、亡き父の愛人である直子(草刈)の息子・智(高良)が現れ、穏やかな生活が変わっていくさまを描く。初音は本作を通じて「いかに人生は短いか」ということを実感。「季節の移ろいが、一瞬一瞬こぼれるように過ぎていきます。生命と再生、出会いと別れの真っただ中に、自分は今いるんだなと思いました。皆さんの過去と未来をぐっと抱きしめてくれるような作品です」と語った。

 夫・周防正行監督作以外の実写映画に初参加した草刈。昼間から酒を飲み、タバコをふかす荒んだ女性・直子を体当たりで演じたことについて「いくつかの取材を受けて“汚れ役”と言われてしまいまして(笑)。私自身はそう思っていないんです。そんなにひどく見えたかな」と苦笑い。「初見の人にはそんなに強烈に映ってしまったのかと心配になりましたが、自分の素の部分が見えてしまうと失敗だと考えていました。その点を全く見えないように工夫したつもりです。今まで演じてきた役とかけ離れて見えたようなのでよかったです」と安どの表情を浮かべていた。

 「きみはいい子」以来の主演となった高良は、魂の演技を見せた草刈に「とにかく格好よかったです。格好いいの一言しかない」と尊敬の念をにじませた。「休憩時間も自分に合わせて話をしてくれたし、ずっと自分の体と向き合っていた方ですから、体の動きとか見ていましたね。すごく勉強になりました」と話すと、「お会いする前はエレガントで上品」なイメージを抱いていたという初音も、草刈の芝居に息を呑んだようで「直子からにじみ出てくるものは、きっと草刈さんのなかにあった要素。それが一気に開花したイメージで、表情がクルクルと変わる方」と驚きを隠せない様子だった。

 初音と高良との共演は、草刈にとっても思い出深いものになったようで「お二人は演じ方も含め、スッキリしているというか、スタイリッシュなんです。素朴さの中にも色々なものがにじみ出ていて、私自身もお芝居をするうえで感じとれるものがありました」とニッコリ。特に高良が「ねえ」と自身に語りかけるシーンが印象的だったらしく、「とてもダメな人に育てられた感じがして(笑)。『これはすごい!』と。こういう親子なんだなというのがキャッチできたんです」と振り返っていた。

 「月と雷」は、10月7日から東京・テアトル新宿ほか全国順次公開。

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