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玉木宏、40代への抱負はぐじゃぐじゃに汚い役

シネマトゥデイ

2018年1月14日(日) 8時34分 更新

スキンヘッド姿……見たい! - 写真:日吉永遠

スキンヘッド姿……見たい! - 写真:日吉永遠

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 さまざまな役を演じ分け、その完璧なイケメンぶりと低音美声で人気の玉木宏が、役者としてのこの先の野望を語った。

 アメリカの経済紙ウォール・ストリート・ジャーナルで「ザ・10ベスト・ミステリーズ」に選出された傑作ミステリーを映画化した『悪と仮面のルール』で、クールさの中にも悲哀をにじませる主人公・文宏を演じた玉木。「悪」の家系に生まれ、その運命に抗いつつも愛する少女を守るために父を殺し、整形して別の人格を手に入れてまで彼女を害する者を排除し続ける文宏は、これまでにも増して冷徹な美しさが際立つ役だ。邪悪な心を持ったままの兄や、彼を抱き込もうとするテロリストらと対峙しつつ、あくまで愛に生きようとする彼の切なさは観る者を圧倒するが、玉木自身はそういう美しさにこだわりはないという。

 「エンドクレジットでやっと僕だってわかるくらい、ぐじゃぐじゃに汚い役をやってみたいですね」というのがいまの彼の希望。「いろいろな役をやらせていただいていますが、キレイな役が多いので、対極にある役がいいです」とチャレンジ精神を見せる。確かに、世の女性の心をわしづかみにしたNHKの連続テレビ小説「あさが来た」の包容力のある夫役や、変人性が際立つキャラクターが人気のミステリーシリーズの映画化『探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海』など、変わった性質ではあるが玉木のイケメンぶりがあってはじめて成立するといったタイプの役が多い。

 玉木は「役に合わせて外見はいくらでも変化させますよ」と意欲的。「スキンヘッドにしろと言われたらすぐにするし、20キロや30キロ、すぐ太ります」とファンが聞いたら驚くようなことをサラッと語る。「ファンの方の希望は、逆に壊したい。もちろん、期待には応えますけど」と変化を恐れない心情を吐露した。

 あと数年で40代に突入する。「若いころは背伸びもしましたが、いまは自分の足りないところも素直に認められます」と自身の変化を語る。「ただ、そういうことは、失敗してそれに気づいて、はじめて身につくもの。だから僕は、後輩に忠告めいたことは言いません。思うところがあるのであれば自分でトライしてみたほうがいい」と若い世代にエールを送った。「でも、僕も負けません。この先、生き残っていくためには僕自身ももっと変わっていかないと」と文宏にも通じる不敵な笑みを浮かべる玉木。ゾクゾクするようなすごみと色香は、文宏役で新たに開眼したものだろう。まだまだ進化を続ける玉木は、この先も楽しみな俳優だ。(取材・文:早川あゆみ)

映画『悪と仮面のルール』は全国公開中

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