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童貞おじさんから、殺人犯、良き父親まで…!振り幅すごすぎなハリウッドのカメレオン俳優の真価

Movie Walker

2019年4月18日(木) 21時15分 更新

童貞から良き父親まで!カメレオン俳優スティーヴ・カレルに注目(『ビューティフル・ボーイ』)

童貞から良き父親まで!カメレオン俳優スティーヴ・カレルに注目(『ビューティフル・ボーイ』)

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『バイス』、『ビューティフル・ボーイ』と出演作が立て続けに公開されている、ハリウッド俳優スティーヴ・カレル。かたやラムズフェルド米元国防長官、かたやドラッグ依存と闘う息子を見守る良き父親という、かけ離れた役を違和感なく演じてみせるハリウッドきっての実力派だ。

■ スタートはコメディアン。イケてない中年男で大ブレイク!

いまでこそ、シリアスな作品でのイメージが強いカレルだが、元々はビル・マーレイやダン・エイクロイド、ジョン・ベルーシなどを輩出してきたシカゴの劇団セカンド・シティに参加し、脚本家兼俳優としてキャリアをスタートさせたコメディアン。

風刺を効かせたニュース風のコメディショー「ザ・デイリー・ショー」や『ブルース・オールマイティ』(03)などコメディを中心に活躍し、長編初の主演映画『40歳の童貞男』(05)では脚本・製作総指揮も担当。優しく真面目でオタクなアンディが、同僚たちの力を借りながら、“脱童貞”を目指していく姿をユーモラスに描いたこの作品で、カレルは、自転車で爆走したり、真顔でチューバを吹いたりと、絶妙にイケてない中年男性の悲哀を笑える演技で体現。七三分けの髪型に、ポロシャツをハイウェストにインしたおじさんルックのポスターのインパクトも話題となり、全米で1億ドルを超える大ヒットを記録。テレビドラマ「ザ・オフィス」のヒットもあり、彼は一躍スターへと上り詰めていった。

■ シリアス路線にも挑戦!実在の人物を演じオスカーノミネート

その後も『デート & ナイト』(10)『ラブ・アゲイン』(11)などのコメディ作品を中心に、得意のイケてないおじさん役で笑いを生みつつも、『リトル・ミス・サンシャイン』(06)では、ゲイで自殺未遂を起こした繊細な主人公の兄を、『プールサイド・デイズ』(11)では、根暗な主人公にマッチョイズムを押し付ける横柄な母親の恋人を演じるなど、シリアスな芝居も見せ、幅を広げてきたカレル。

その最たるものが『フォックスキャッチャー』(14)で演じたジョン・デュポンだ。レスリングの熱狂的なファンで、五輪に向けチームを作っていた大富豪デュポンが、五輪金メダリストを殺害したという衝撃の実話を映画化した本作。内に秘めた狂気を感じさせる男の危うい様を、カレルは不気味なほど物静かな語り口の演技で見事に表現し、第87回アカデミー賞の主演男優賞にもノミネートされた。

■ カメレオンっぷりが炸裂!最新作でも正反対の演技で存在感を発揮!

また『フォックスキャッチャー』以降は、女と男の歴史的テニスマッチを題材とした『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』(18)でも、実在のテニス選手、ボビー・リッグスを嫌味たっぷりに演じるなど、実在の人物にも積極的に手を出しているカレル。

アメリカのブッシュ政権時に副大統領として暗躍したディック・チェイニーの姿を描いた『バイス』では、時の国防長官でチェイニーの師とも言えるラムズフェルドを演じ、ニヤリとした笑い方や、まくし立てるような口調、振る舞いなど、過剰なまでダーティかつ滑稽にデフォルメされた“やかましい”演技で、その存在感を見せつけているのだ。

一方、ドラッグ依存との闘いをつづった2冊のノンフィクションを原作に映画化した『ビューティフル・ボーイ』では、麻薬中毒と闘う息子を献身的に支え続ける良き父親を熱演。息子の姿に戸惑い、時にヒートアップしながらも、包容力とブレない芯を持ち、息子を信じ続ける人物像を、優しさや、信頼の宿った眼差しでエモーショナルに体現し、作品に深みを与えている。

コメディからシリアス路線まで、様々な役柄を演じ、主演、助演、どちらでも実力を発揮することができるスティーヴ・カレル。彼のカメレオンっぷりから今後も目が離せない!(Movie Walker・文/トライワークス)

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