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佐藤健、負けず嫌いは昔から

シネマトゥデイ

2019年8月3日 (土) 06時02分 更新

佐藤健 - 撮影:上野裕二

佐藤健 - 撮影:上野裕二

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 国民的人気を誇るロールプレイングゲーム「ドラゴンクエスト」(以下、ドラクエ)初のフル3DCGアニメーション映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』で、恋と友情と冒険に命を燃やす主人公リュカの声を担当した俳優の佐藤健。無類のゲーム好きを公言している佐藤が、本作に懸ける思いとともに、負けず嫌いな性格と、友情に対する真摯な持論を明かした。

 「ドラクエ」シリーズのなかでも、親子3代にわたる魔王との激闘や、結婚相手をめぐる恋愛模様など、大河ドラマのような人生を体感できる作品として愛され続ける「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」(1992年発売)。本作は、その劇的物語をベースに、『STAND BY ME ドラえもん』の山崎貴監督(今回は総監督・脚本)と、「ドラクエ」の生みの親・堀井雄二(原作・監修)がタッグを組んで完成させたファン待望の一作。佐藤のほかに有村架純(ビアンカ)、波瑠(フローラ)、坂口健太郎(ヘンリー)、山田孝之(パパス)、山寺宏一(スラりん)といった豪華ボイスキャストが名を連ねる。

 中学生のころはゲームに熱中し、一喜一憂した思い出が今も色濃く残っているという佐藤。「負けるとすごく悔しいから、次の対戦に向けて、時間が許す限り一人で猛練習するんです。だからゲームのヒエラルキーはかなり上の方まで行きましたよ」とニッコリ。しかも、そのレベルが半端じゃない。

 「僕ががむしゃらに練習して強くなると、友だちも負けじと練習するので、うちの学校だけ、かなりレベルが高くなってしまって。ほかの学校の生徒と対戦しても、全く勝負にならない。当時、デパートにお試しでできるゲームコーナーがあって、そこにやってきた知らない人たちも、全員撃破していましたからね(笑)」と懐かしそうに振り返る。

 そんなゲーマーだった佐藤にとって、リュカ役のオファーは、これまでの俳優人生のなかでも特別な思いがあったのではないだろうか。「学生時代の思い出がいっぱい詰まった『ドラクエ』、しかも一番好きな『天空の花嫁』ですからね。映画化すると聞いたときは、『ついにこの日が来たんだ』という気持ちでいっぱいになりました。3DCGのクオリティーも想像以上に高くて、めちゃくちゃテンションが上がりました」と声が弾む。自身が演じるリュカに対しても、「何かを成し遂げるために、己れに打ち勝ち、魔物に立ち向かうその姿は、僕たちにとって理想のヒーロー像」とゾッコンの様子だ。

 劇中、ある重要なシーンで「何でも言い合える仲」の大切さをリュカは力説するが、佐藤自身も「信頼を築くためには大切なこと」と共感を寄せる。「特に友情に関してですが、僕の場合、『仲良くなりたい』と思う人には嘘をつきたくないんです。自分だけの秘密を1つでも抱えていると、孤独を感じてしまうんですよね。たぶん、普通の人に比べて嘘が過剰なくらい嫌いなんだと思います」と吐露。さらに、「相手にも嘘をついてほしくないし、何でも本当のことを言ってほしい。だから、自分の方から率先して心を開くようにしています」と持論を述べた。ちなみに「芸能界で何でも言い合える友人は?」との問いには、十代のころから仲がいい「ONE OK ROCK のTaka」の名を挙げた。

 今年3月で30歳になった佐藤。昨年は、「20代の佐藤健をたくさん残しておきたい」という思いから、映画・テレビドラマに多数出演し、怒涛の攻めを見せたが、「やるぞ! キャンペーンは締め切りました」と宣言。「旅行にでも行って一息つきたいな……という思いもあるけれど、結局、現場が好きなので、また、いつものペースに戻して、いい作品と出会ったら、それに向かって全力を尽くす。そんな生活に戻りそう。でも当面は、この映画の宣伝に命をかけますよ。売り文句は、『全ゲーマーに捧げる“激エモ”大傑作』。みなさん、よろしくお願いします!」と、最後は満面の笑顔で本作をアピールしていた。(取材・文:坂田正樹)

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